Short-News No.216-P3
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二つの国際交流会議に参加して
緑が丘文化会館主催 「異文化体験〜アジアを訪ねて〜」
◆日時:5月14日(土)午後2時〜4時
◆会場:守屋教育会館 4階

 「伝統文化からみた東南アジア・インドネシアの民族衣裳と人々のくらし」「アジアの食文化・タイ料理を通して」「アジア植民都市の現在〜カンボジア・ベトナムについて」のテーマでそれぞれの専門家による講義ののち、最終回の2月26日「異文化交流会〜テイータイム・アジアを体験〜」は目黒ユネスコ協会が担当した。

 フレンドシップメンバーのエンダンさん(ENDANG KATMIWATY インドネシア)並木水元さん(台湾)、アクラムさん(MOHAMMED AKRAMUL バングラデシュ)の3名の方々に協力をお願いした。留学生会館からもこの日のためにYAN PUTRA (インドネシア)NGUEN THANH KHAC(ベトナム)NY MUO YGUECH(カンボジア)の3名の留学生も駆けつけてくれた。

 まずエンダンさんがインドネシアの歌を自らギターを伴奏しながら指導し全員で合唱。並木さんが気功をわかりやすく教えて下さり、皆で体験した。最後にアクラムさんがチャイを実際に作りながら、スパイスの種類やおいしく仕上げるためのコツを伝授、事前に用意したタイのお茶菓子とともに、殆どの人がお代わりをする等、好評を頂いた。

 留学生達も自己紹介のあと、現在日本で勉強していることを将来国へ帰って生かして行きたい等、はにかみながら夢を語り合った。終わった後に文化会館の担当者から、参加した方々のアンケートの結果「気功もよかったし、とても楽しかった」と書かれていたとのこと、いつものことながらフレンドシップメンバーがそれぞれの国の文化をしっかりとらえて、質問にも的確に答えられる等、その活躍ぶりに感心させられるとともに、目黒ユネスコ協会ならではの成果を上げることができたことに感謝したい。
橋本 記

国際シンポジウム「※グロ−カル」をめざした留学生と地域との交流
◆日時:平成17年3月10日(木)午前9時〜午後7時30分
◆場所:東京国際交流館 プラザ平成 (江東区青海2-79)

 独立行政法人日本学生支援機構の主催によって開催されたこの国際会議は基調講演に立命館アジア太平洋大学長モンテカセム氏を迎え、パネリストやコメンテーターには米国、スウエ−デンからも数多くの方々をお迎えし、留学生と地域の問題を共に考える場と機会を我々に提供した。

 目黒ユネスコ協会も民間ユネスコ協会として「私たちにできる身近な国際交流」のテーマのもと、その分科会の一つで事例発表を行った。目黒ユネスコ協会には揺るぎない活動の実績がある。そしてこのような機会に発表の機会を与えられることは大変光栄なことだ。留学生との交流は青年活動の中心に据えられている活動である。毎夏実施される国際交流青年リトリートは まさに留学生と日本人青年との国際交流の実践そのものだ。2泊3日の活動は昨年までに15回を数え、総参加数は1,000人ほどになるだろう。宝とも言える参加者の国旗は60本を超える。多くの交流がそこで芽生え、その後時間をかけて多くの花を咲かせた。留学生と日本人青年の関わりから自然発生的に誕生した一人の留学生の母国「ミャンマー」に学校を建てる運動も、実り豊かな交流の一例だ。また、4月25日開催の支援コンサートもスリランカの留学生との絆に端を発している。

 「留学生は地域を世界に開く鍵−その理念、戦略、しくみ−」。青年たちは留学生からその母国について学び、さらに難なく世界へと活動の場を広げる。すばらしい行動力。昨年まで慣れ親しんだ和田村施設の閉鎖で方針を検討中の青年リトリートだが、この活動は形を変えても受け継がれていくべき目黒ユネスコ協会の大切な活動であることを再認識させられた。この活動の充実のためにどのような戦略で、今後も多くの留学生との関わりを持つようにするか。そして今年はその為の“しくみ”も熟考すべき節目の年になることだろう。
原田 記

※「グローカル」主催者 独立行政法人日本学生支援機構の企画案内書に次のように記されています。
「・・・グーバルな視野を持ちつつも、地域に根ざした活動を出来るようになることは、私たちの人生を豊かにするにちがいありません。これを「グローカル」な生活空間の創造と位置づけ、今日の私たちと子どもたちと、海外から日本に滞在する人たちにとって、きわめて重要なことととらえましょう。・・・」
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