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世界に広がる民間ユネスコ運動(WFUCA世界大会とその後の動き)

2024.02.09

2023年10月27日(金)・28日(土)、第10回WFUCA(世界ユネスコ協会クラブ・センター連盟)世界大会が韓国のソウルで開催されました。本大会は4年に1度、各国の民間のユネスコ連盟が一堂に会する会議であり、新型コロナウイルス拡大による度重なる中止や延期を経て、実に8年ぶりの開催となりました。

今大会には26か国から87人が参加。大会当日は、WFUCA事務局からの活動報告や財務会計報告をはじめ、アジア太平洋、ヨーロッパ・北米、アラブ、アフリカおよびラテンアメリカ・カリブの5地域の地域連盟代表から活動報告がありました。アジア太平洋ユネスコ協会クラブ連盟(AFUCA)からは当連盟理事長の鈴木佑司(AFUCA事務局長兼任)が、コロナ禍でのオンライン役員会議の開催や、「三菱アジア子ども絵日記フェスタ」、カザフスタンでの絵画コンクールの実施などについて報告しました。

WFUCA世界大会の参加者

今大会では、新会長と新副会長の選挙が行われ、当連盟理事長・鈴木が選挙委員会委員長を務めました。会長には、2名の候補者から前アジア連盟会長でカザフスタン連盟会長のボラット・アクチュラコフ氏が選ばれ、各地域から副会長5名と理事が選出されました。

現在の世界情勢に鑑み、当連盟の前理事長である野口昇顧問 (WFUCAアドバイザー)が「Appeal for Global Peace(世界平和のための アピール)」の必要を訴え、声明文の起草委員会が設立されました。起草委員会の委員長として野口顧問が原案を英語で起草し、これを本会議に上程。会議では種々議論があり、これを踏まえ座長を務めていた野口顧問自身が一部文言の修正を提案。これが全員の賛同を得て、アピール文は全会一致で採択されました。

また、フランス語版も英語版をもとに作成されました。

世界大会後の2023年11月に開催された第42回UNESCO総会では、アクチュラコフ会長がWFUCAを代表してスピーチし、民間ユネスコ運動の強化やUNESCOとの連携を深めること、若者の潜在力を高めるなどの方針を表明しました。

現在、民間のユネスコ団体は88か国に4846団体あるとされています。今後は、当連盟がルーマニア連盟と行ったウクライナ支援のように、世界的なWFUCAのネットワークを活用した活動が各地域で行われることが期待されます。

■Appeal for Global Peace

■関連リンク

アクチュラコフ会長のUNESCOでのスピーチ(英語サイト)
WFUCA addressed at 42nd Session of UNESCO General Conference – WFUCA (wfuca-fmacu.org)

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