2011年度九州ブロック・ユネスコ活動研究会が行われました
2011年11月12日(土)、13日(日)の2日間、「UNESCO加盟60周年記念 2011年度九州ブロック・ユネスコ活動研究会」が、福岡県久留米市で開かれました。「世界的な連帯と協力」をテーマとした今回は、九州各県から約70名の参加者が集まりました。
基調講演は、「アフガニスタンにおけるユネスコの活動」と題して、久留米大学国際交流センター所長で久留米ユネスコ協会会員である宮原信孝氏を講師に迎えました。
かつて外務省職員として現地に勤務した経験から、アフガニスタンの地理的特徴や歴史的背景を踏まえながら、現在おかれている状況と、日ユ協連の世界寺子屋運動やUNESCOによる活動について詳しい解説がありました。
世界遺産(同時に危機遺産)「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」と、同地方で寺子屋を展開する意義について、「遺跡とともに暮らす人びとが食うや食わずでは保護活動は叶わない。地域の生活向上と一体となって実現する。」「人びとが遺跡や景観の世界的な価値に気づけば、将来的に自分たちで観光業を起こせるようにもなる。それが治安の安定や環境の整備、雇用を生む。」として、「大切なのは”支援”と”発信”を続けていくこと。書きそんじハガキ集めや、絵画展などで世界遺産・地域遺産の価値を発信するなどの皆さんの日頃の活動が、これから大きな役割を果たす。」と結びました。
また、開催地・久留米ユネスコ協会をはじめ、九州各地のユネスコ協会による活動報告や課題について意見交換しました。
久留米ユース会員による書きそんじハガキの活動発表 |
どの協会も、今後の地域ユネスコ運動の活性化には、「青年の育成が必要」との思いを共通し、「九州ブロックで青少年キャンプを立ち上げよう!」「青少年育成のためのイベントであっても、ベテランの会員も参加し、青年とふれあって刺激を与えて欲しい」など、積極的な声が多くあがりました。
懇親会では、日本三大酒どころといわれる久留米伝統の「筑後酒造りの唄」保存会の皆さんによる力強いパフォーマンスが披露され、会場は手拍子で盛り上がりました。
来年の「九州ブロック・ユネスコ活動研究会」は、鹿児島県で開催される予定です。