【津山ユネスコ協会】地域遺産活動:ユネスコ協会・高校・地域住民の三者連携による文化財修復の取り組みがスタート
2021.02.10
開基704年と伝えられる法福寺(岡山県真庭市)の仁王門の欄間は、かつては黄色や緑に着色されていましたが、長年風雨にさらされ、色落ちなどの劣化が進んでいました。
そこで、津山ユネスコ協会の仲立ちにより、美作高校の生徒たちによるに欄間の修復活動がスタートしました。同校美術教員の指導で現代創造コースの生徒と美術部員、英語ユネスコ部員の生徒、あわせて約30人が作業にあたります。12月12日には学校側に欄干の引き渡しがあり、生徒ら6人が見守る中、総代3人が欄間を取り外しました。
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これから色合い・塗料の種類、着色作業の仕方などを研究し、古くなった顔料を剥がし、細かいサンドペーパーによる磨きなど、何段階にもわたる作業を進めていきます。
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新型コロナウイルスの流行により、発表会などすべての行事が中止となりましたが、高校生たちにとって、欄間という文化財の修復事業は、地元住民との交流の機会となり、地域貢献をする格好の機会となっています。