日光杉並木


     
  1. 杉並木の歴史

    日光杉並木は、相州甘縄城主松平正綱父子が徳川家康の恩に報いるため、1625年から23年の歳月をかけて約24300本を植樹、日光東照宮へ寄進したと言われます。樹齢約370年。現在約13500本が残されていますが、排気ガスや周辺の開発により傷みが激しく、台風や大雨の時を中心に毎年約100本が倒れています。

     

  2. 杉並木の規模

    日光杉並木は、日光の神橋を起点に総延長約37キロ。日光街道(国道119号)、例幣使街道(国道352号)、会津西街道(国道121号)の三街道にまたがり、世界一長い並木としてギネスブックに紹介されました。一方では杉並木が交通や市民生活の妨げになっているとの意見もありますが、荘厳なその姿は、日光杉並木が第一級の歴史遺産であることを納得させてくれます。

     

  3. 杉並木の保護

    日光杉並木は、国の特別史跡・特別天然記念物の二重指定を受けており、保存管理は日光東照宮林務部が取り組んでいます。また、栃木県では杉のオーナー制度により基金を設けて、杉並木の保護に役立てようとしています。

 


参考文献
「知られざる日光」・読売新聞社宇都宮支局編・随想舎
「日光杉並木」・下野新聞社


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