有明海とともに生きる ~海洋教育4校合同プロジェクト~
大牟田市立みなと小学校
参加人数 173
地域住民・保護者15人
助成活動期間2020/9~2022/3
- 環境学習
- 世界遺産・地域遺産学習
- その他
- 気候変動
- 30万円枠
- 福岡県
- 【小学校】
- 総合的な学習の時間
- その他
活動のねらい
・SDGs達成を目指して地球規模の問題を自分事として捉え、協働意識をもって問題解決に取り組もうとする意欲を高める。
・問題解決のためには協働して取り組む必要があることを理解し(SDGs17)、海洋の機能や問題と自分の生活との繋がりや解決に向けた行動を考えることができる。
活動内容
各学年で海洋に関わるテーマを設定し、大牟田市内の小学校4校(みなと・天領・駛馬・天の原)がオンライン合同学習で問題を共有。協働しながら問題解決に向けて調査や活動を行う。
3年生:「生物多様性」をテーマに有明海や諏訪川の生き物について他校と分担しながら調査を行い、授業では調査結果を共有した。生き物たちを守るためには知ってもらうことが重要だと考え、これをどう伝えるかを考え発表した。
4年生:「環境保護」をテーマに、人が海に与える影響を調べた。調べる場所を他校と分担し、ゴミの調査を行った。発表会では調査結果を共有しゴミマップを作成。川の上流、河口付近、など調査個所ごとのゴミの量の違いなどを考察した。
5年生:「海と人との関わり」をテーマに、海が人間の生活に与えている影響を調査した。学校ごとに「運輸」「歴史」「林業」「減災」の視点で分担、みなと小学校は減災の視点から調査を行った。
2020年7月に大雨による洪水の被害を受けているみなと小学校は、その被害の状況を調査し、また災害が起きた時にどう行動すべきかを考えた。その結果をまとめてリーフレットを作成、地区の公民館や保育園、スーパーマーケットに設置した。
(この学習に関する資料を、ページ下部、「使用したワークシート等の教材」からダウンロードいただけます。)
6年生:「海との共生」をテーマに、海の環境や生物を守り共存していくためにできることを探した。NPOや地域の漁業組合と協力することを前提に、どの団体とどういった活動を行うかなどから児童が考え決定した。
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3年生:干潟観察①
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3年生:干潟観察②
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4年生:海のゴミ調査
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5年生:ポンプ場を見学(防災・減災のフィールドワーク)
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5年生:防災・減災のフィールドワークで浸水高を体験
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6年生:みなと校区の未来について話し合う
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5年生が作成した水害時の避難についてのまとめ
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地区の公民館に設置した防災リーフレット
助成金の使途
助成額 30万円
(下記費用を、助成金から充当)
内訳 | 使途 | 金額 |
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通信費 | モバイルルーター 2台 | 300,000円 |
児童・生徒の変容
各校の児童が他校の児童を身近に感じながら学習を進めることができ、これによりSDGs17に貢献しうる意識を身に着けることができた。
3年生:海や川の生物の多様な生態系を理解し、生物と環境のつながりを尊重する態度を身に付けることができた。
4年生:人間の生活が海に与える影響を理解し、環境保全のために行動しようとする態度を身に付けることができた。
5年生:産業等に関する海の恩恵や被害を理解し、海を適切に活用したり関わったりしようとする態度を身に付けることができた。
6年生:海と人との共生について、海の豊かさを守りながら活用していくための行動のあり方を考えることができた。
先生の声
・本プロジェクトをメディアや研修会等で発表することにより、プロジェクトの機能や効果を広く発信することができた。また、各校がオンライン合同学習を通して共有した情報を基に各地域へ発信した(学習発表、ポスター、リーフレット、ごみ拾いなどの地域貢献活動)ことで、地域や保護者等へ啓発することができた。
・「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」を踏まえ、特に高学年において4校協働で海洋リテラシーの育成を目指したカリキュラムになるよう、テキストを作成するなど改善していく。
生徒の声
・有明海の生き物の特徴を調べても出ない時があったので、頑張りました。
・交流で発表したときにゆっくり、ただしく読むことを頑張りました。
学習成果発表の様子
3年生
オンライン合同学習で、問題や調査結果を共有。問題解決に向けた活動などについて、ほか3校と共に話し合った。
4年生
5年生
6年生