未来につなげよう豊かな海を
-カキ養殖体験を中心とした取組-
気仙沼市唐桑小学校
参加人数 101人
助成活動期間2018年4月1日~2019年3月31日
活動のねらい
全学年がカキ等の養殖を中心とした海にかかわる体験活動を通して、唐桑の海の豊かさを実感し、ふるさとを守るためにできることを実践していく力を養う。
「海に親しむ」・・・ 海の豊かな自然や身近な地域社会の中での様々な体験活動を通して,海に対する豊かな感受性や興味・関心等を培い,海の自然に親しみ,海に進んで関わろうとする児童を育てる。
「海を知る」・・・ 海の自然や資源,人との深い関わりについて関心をもち,進んで調べようとする児童を育てる。
「海を守る」・・・ 海の環境について調べる活動やその保全活動などの体験,山での植樹体験等を通して,海の環境保全に主体的に関わろうとする児童を育成する。
「海を利用する」・・・カキ養殖の体験学習を通して,地域の産業に関心をもち,海からの恵みを持続的に利用できる環境の大切さを理解する児童を育成する。
活動内容
生活科・総合的な学習の時間を中心に,体験活動を取り入れながら,以下の活動を行った。
1・2年生「海に親しもう」・・・ 磯遊びを通して,海のにおいや音,風景を五感で感じ取り,流木・石などを材料に図工作品を作った。また,サケの稚魚飼育・放流活動にも取り組んだ。
3年生「ワカメのひみつを知ろう」・・・ 地元で養殖されているワカメについて,自分の課題をもち,地域の方や外部講師の協力を得て問題解決に取り組んだ。
4年生「カキのひみつを探ろう」・・・カキの種はさみ体験やカキの解剖を通してカキの生態についての理解を深めた。
5年生「カキが育つ環境を考えよう」・・・ カキが育つ唐桑の海の豊かさの秘密,プランクトンについて知り,海と山の関係に目を向けた。
6年生「豊かな海を発信しよう」・・・ カキを育てる努力やカキ養殖のまとめを発表し,唐桑の海の豊かさ,人々の関わりを知り,唐桑の未来を考えた。
全校の取組「リアスサミットin唐桑」・・・ 海に関わる学びを発表するとともに地域の方への感謝を伝え,ふるさと唐桑に対する思いを共有した。
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カキの養殖体験
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サケの放流
助成金の使途
助成額 100,000円
(下記費用を、助成金から充当)
内訳 | 使途 | 金額 |
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交通費(バス代) | 35,000円 | |
印刷製本費 | 25,976円 | |
消耗品(インク代、コピー用紙) | 5,336円 | |
カキ袋 | 1,600円 | |
カキむき用ナイフ | 18,624円 | |
サケ飼育用ポンプ | 13,698円 |
児童・生徒の変容
地域から学ぶよさを実感させるため,地域の方とのつながりを大切にした活動を多く取り入れたことによって,児童は,漁業に携わる方を身近に感じ,漁業に誇りをもって仕事をする生き様に触れることができた。そのことは,児童が自分なりの生き方について考えるきっかけとなった。また,「リアスサミットin唐桑」を全校の取組として位置付けたことにより,体験したからこそ感じたこと,気付いたこと,分かったことを自分の言葉で多くの人に分かりやすく伝えようと努力し,表現力や発信力の向上につながった。さらに,地域の自然や地域の人々から学ぶ活動を通して,児童はふるさと唐桑に生まれたことに誇りをもつことができ,地域とのつながりや自然環境を尊重する態度を身に付けることができた。
先生の声
「海洋教育における取組強化のために、個々の活動の意義と教職員一人一人の役割を確認しあうことで、教職員それぞれが自信と誇りをもち、創意工夫のある教育活動を実践することができた。特に各学年の体験学習計画立案の際には、担任の意向を実現できるよう支援することによって、担任が児童の興味・関心により即した新たな学びを児童に提供することができ、児童がより意欲的に取り組む姿に担任は達成感を味わうことができた。」
生徒の声
「海洋教育では、周囲の人たちの優しいつながりを感じることができた。たくさんの人のつながりをこの場所からはっしんし、伝えていきたい。」
学習成果発表の様子
全校の取組「リアスサミットin唐桑」・・・ 海に関わる学びを発表するとともに地域の方への感謝を伝え,ふるさと唐桑に対する思いを共有した。