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「守ろう地球のたからもの」豊かな世界遺産編

本教材は、地球のたからものである世界遺産の学習を通じて、持続可能な社会づくりについて考えられるよう工夫した教材です。
人間社会の歴史や自然とのかかわり方について豊富な写真と資料を見ながら、これからの社会のあり方をより深く考えることができます。

制作・発行:公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟
協力:三菱UFJ銀行、国立大学法人 奈良教育大学

テーマ解説

1章
文化の多様性と
異文化理解について学ぶ

世界遺産の概要について学習した後、文化遺産を守り伝えてきた人々の思いにふれ、文化遺産や地域の文化財を尊重する心と文化の多様性を認める心を養います。
[()内は、主に取り扱う世界遺産。]

1節
世界遺産って何?(日本の世界遺産)
実際の教材を見てみる
スライドショーを作り、まちのたからものを未来に伝えよう

2節
「木の文化」は自然と共生した暮らしの証拠!
法隆寺の木造建築に学べ(法隆寺など)

3節
姫路城の美しさのひみつと、城を遺してきた人々の働きについて学ぶ
(姫路城など)

4節
先住民の聖地ウルルはなぜ「エアーズロック」とよばれたのか?
(ウルル-カタ・ジュタ)

2章
環境と生物多様性について学ぶ

環境破壊の進行や気候変動の影響で、危機にさらされている世界遺産もあります。これらの事例から、自然や動物、植物と人間との深い関わり合い(共生)、そして自然保護と観光のあり方について考えます。
[()内は、主に取り扱う世界遺産。]

1節
気候変動の影響を北極圏と赤道直下の世界遺産から考える
(イルリサット、キリマンジャロ)

2節
ガラパゴス諸島の実例から自然遺産の観光地化について話し合う
(ガラパゴス諸島・屋久島)

3節
知床の自然保護のためにできることは? してはならないことは?
(知床など)
実際の教材を見てみる

3章
平和と人権について学ぶ

優れた文化遺産や貴重な自然を守り伝えるためには、平和が保障され、人権が尊重されなければなりません。戦争と人権侵害はすべてを無に帰してしまうからです。本章では、戦争の悲惨な歴史について学び、平和の尊さについて考えます。また、奴隷貿易や黒人差別の実態に触れ、人権を尊重する心を育みます。
[()内は、主に取り扱う世界遺産。]

1節
大仏を通して心の中に「平和のとりで」を築き、持続可能な社会を考える
(東大寺大仏、バーミヤン)

2節
戦争の記憶から平和のためにできることを考える
(原爆ドーム、アウシュヴィッツ強制絶滅収容所)

3節
自由と平等を求めて!差別を許さない心を育てる
(ゴレ島、ロベン島)

4章
連帯、人のつながりの大切さを知る

持続可能な社会とは、人間的なつながりがあり、連帯し強調し合う社会です。しかし、現代では、人間的な絆が切断され、人々の孤立化が進行しています。人々の協力や知恵によって守られてきた世界遺産を通じて、地域づくり、まちづくりの主体は、ほかでもない自分自身であることを理解し、未来の社会の一員としての自覚を育みます。
[()内は、主に取り扱う世界遺産。]

1節
合掌造りを守ってきた「結い」と集落の歴史から、文化・自然・観光の共生を考える。
(白川郷・五箇山の合掌造り集落など)

2節
文化と生活を守るため、互いに支え合う人々の新しいつながりを!
(フィリピン・コルディリェーラの棚田群)

3節
修復の技術者を失ったアンコール遺跡の保存は国際協力の人材育成から
(アンコール)

4節
危機遺産を救え!世界遺産破壊の原因は?人類の遺跡は人類が守る
(ドゥブロヴニク旧市街など)

付属DVD

各テーマで取り上げられている世界遺産の概要と現状を紹介しています。授業でお使い頂けるよう各映像は3~6分です。

●収録内容

世界遺産概略を含む19物件を収録。
・世界遺産
・ジェンネ旧市街
・姫路城/アルハンブラ宮殿-グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区-
・ウルル-カタ・ジュタ国立公園
・イルリサット・アイスフィヨルド
・ガラパゴス諸島/屋久島
・知床
・古都奈良の文化財/バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群
・アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)/原爆ドーム
・ロベン島
・白川郷・五箇山の合掌造りの集落/福建の土楼
・フィリピン・コルディリェーラの棚田群
・アンコール
・ドゥブロヴニク旧市街

付属CD-ROM

授業でそのままお使いいただける、ワークシートや写真データ、教師用資料が収録されています。