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グローバルな視点で世界の社会問題解決に迫るESD実践

大仙市立大曲南中学校

参加人数 全学年 69人
/地域住民・保護者20人

助成活動期間2023/4~2024/2

活動のねらい

総合的な学習の時間において、気候変動ミステリー授業や、いえコロジーセミナー、エコシティーをつくろう、SDGsワークショップ等を実施することで、グローバルな視点でSDGsを捉えさせるとともに、持続可能な社会の創り手となるための資質・能力を育てる。

活動内容

・10月12日に、未来のためのESDデザイン研究所の高橋敬子さんを招いて、1、2年生は気候変動の問題の本質や要因、気候変動による世界への影響、様々な地域での気候変動への適応例等を学ぶ気候変動ミステリー授業を受けた。自身の地域や国で実施できる適応策を生徒間で考え、共有し、探究学習へ繋つなげた。
・積水ハウスと連携し、「住宅」という身近な題材を基に、「自らのアクション」を考える、いえコロジーセミナーを実施。11月24日に地元の2級建築士大友崇嗣さんを講師に迎え、2年生が、住宅で使用されるエネルギーについての講義と、放射温度計を使って断熱性能を比較する実験を行った。
・2月8日に一般社団法人あきた地球環境会議の福岡真理子さんを講師に迎え、新1年生と現1年生が合同SDGsワークショップを行った。SDGs17の目標について自身の生活と関連付けて考え、どのような行動をすればよいのかを考えた。
・昨年「未来のエコハウスを設計しよう」という授業を経験した2年生が、地元の1級建築士松塚智宏さんを講師に迎え、「常識にとらわれず」というアドバイスの下、エコなまちづくりについて話し合い、大人では思いつかないアイデアを提案した。
・国際交流では、日本キリバス協会のケンタロ・オノ氏をファシリテーターとしてキリバスの中学生とオンライン交流を行った。

  • 気候変動ミステリー授業を受けて考えを共有している生徒たち

  • 「いえコロジーセミナー」を受ける生徒たち

  • キリバスの中学生とのオンライン国際交流の様子

  • キリバスの中学生との国際交流が秋田テレビで放映された

  • 大曲南中学校で実施しているESDカレンダー

  • 大曲南中学校で実施しているESDストーリーマップ

助成金の使途

助成額 10万円
(下記費用を、助成金から充当)

内訳使途金額
謝礼金 70,000円
旅費交通費 講師旅費 31,400円

児童・生徒の変容

本校では以前からSDGsを意識した活動に取り組んでいたため、生徒たちはある程度の知識をもっていた。しかし、実際に気候変動ミステリー授業やワークショップ等を経験することで、SDGsに関する問題は決して一人で解決できるものではなく、様々な問題が複雑に絡み合っていることが分かった。講習を受けた生徒からは、「つながっていないような問題も、他の問題とつながっていて、小さなことでも大きくなるんだなと思った。」という声もあがった。SDGsの問題解決には一人ひとりの取り組みと共に世界の協力も必要であることを感じることができた。

先生の声

・本校が「学習で身に付けたい力」として挙げている、批判的に考える力、コミュニケーションを行う力、多面的・総合的に考える力、進んで課題を見つける力、学んだことを発信する力、生活に活用する力が身に付いた。
・生徒が家庭で学校での学びを話すことで、SDGsについて家族で考える良い機会となった。

生徒の声

・今起こっていることがらは、ほとんどが人間によって引き起こされていることが分かった。技術の発達・発展はとても素晴らしいことだが、そのせいで温室効果ガスを出して、地球の気温を上昇させてしまうので、2030年までに達成しないといけないSDGsはとても重要なんだなとこの授業を通して実感した。
・未来はどんな技術や科学が発達しているか分からないけど、人に優しく、そして環境に優しい技術があればよいと考えた。これからは、「省エネ」だけではなく、「創エネ」も必要だと思った。また、先進国だけでなく、発展途上国にも技術を広げればとてもよいと思った。

学習成果発表の様子

ユネスコ国内委員会で学校の環境問題の取り組みを発表している代表生徒

ユネスコ国内委員会報告会(オンライン)の様子

教材ダウンロード

資料なし