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未来につなげよう上内の宝を ~米づくり体験を通した取組から~

大牟田市立上内小学校

参加人数 5・6学年 24
地域住民・保護者 20人

助成活動期間2021/4~2022/2

活動のねらい

米作りを通して上内のひと・もの・こととの関わりを深め、学んだことをまとめ、発信したり、自分ができることを実践したりする態度を養うことで、ふるさと上内への愛着を高めることを目的とし、以下の理解をねらう。
 ・米作りは自然環境と密接な関係にあり、環境保全について考える必要があること。(相互性)
 ・上内米や上内の自然を未来に残すために、生産者が努力するだけでなく、私たちも生産者の思いや生産を続ける上で起きている問題点を理解し、自分にできることについて考え、行動化することが大切であること。(公平性)(責任性)

活動内容

・4月から稲の籾蒔き、田植え体験などを行い、継続的に稲の様子を観察、10月には稲刈りを体験した。同時に米作りの現状や課題、生産者の想いなどを知り、上内や上内米の良さを多くの人に伝える方法を考えた。

・収穫した米は道の駅など校外で販売、また学習成果の発表を行い、校区内外に上内米の良さを広めた。販売した米の包装は児童がデザインを行った。

・米づくりの体験や地域のよさについて、交流校にオンラインで発信を行った。交流の視点を共有し、「地域のよさ」だけではなく、「これからのまちづくり」についても学習したことをもとに考えを交流しあうことができた。また、米の売り上げはこの学校に義援金として送った。

・12月には藁を使いしめ縄づくりを体験。米作りに協力してもらった農地水環境保全委員会などに学びの成果や感謝を伝える感謝祭を開いた。

  • 稲刈りを行う児童

  • 販売した米のパッケージ

  • 地域の人に向け米の販売を行う

  • 販売に際してアンケートを実施。活動についての評価をもらった。

  • 交流校への発表の様子

  • 米販売とともに行った学習成果発表

助成金の使途

助成額 10万円
(下記費用を、助成金から充当)

内訳使途金額
諸謝金 米づくりGTなど 22,820円
旅費交通費 路線バス代など 4,930円
消耗品費 米販売用袋など 47,189円

児童・生徒の変容

・米作りを通して,校区のすばらしさや働く人の思いや願い、苦労や米を生産する上での問題点を知った。そこで持続可能な地域を目指し,自分たちの生活を振り返り,自分たちにできる自然保護について考えた。このことを,地域内外の方に広く知ってもらうために学んだことをまとめ,発信することで,自分の考えを創り,理由を付けて説明する力やコミュニケーション能力が育成された。

・特に「発信を工夫する姿」として,上内のよさを多くの人にPRするため,子どもたち自らチラシ作りに取り組んだり、米販売のパッケージを工夫したりした。また,ラジオを活用して自分たちの声で伝える取り組みを行い,「発信」について意識の高まりが見られた。

・このような活動を通して,自分たちの地域に誇りを持ち,豊かな自然に恵まれた環境を守り,よりよい上内にするための行動する力が育ってきている。

先生の声

・子供たちの学習において、体験活動がとても大切であることを感じています。田植え・稲刈りとサポートしていただきながら体験したことで、探究活動が実感を伴い、発信をする際も様々な意見を出して、子供たちが本気になって学習に取り組むことができました。多くのことを「米作りから学ぶ」ことができました。

生徒の声

・この「米作りから学ぼう」の学習をする中で、上内がすばらしい環境であることに気づきました。そして、この上内でお米を作られている農家の皆様の思いを感じることができ、お米(ご飯)を一粒も残さないようにしたいと思いました。

・生産者の方が「お米を赤ちゃんのように育てている」とおっしゃっていました。私はこの言葉を聞いて、育てることのすばらしさを知りました。そして、「あなたたちもご両親からそのように育ててもらっているのですよ。」と言われ、家族のことを思い浮かべてうれしくなりました。

・多くの方に、上内のよさを知ってもらうための発信の仕方をこれからも考えていきたいと思いました。

学習成果発表の様子

活動発表会の様子

ユネスコスクールアシストプロジェクト活動報告会(Zoom)で、上内小学校の取組を発表するとともに、全国の小学校(5校)の発表を聞いて、感じたことや印象に残ったことなどを話し合った。その中で出た意見などを伝え、他校と交流しあい、自分達の活動に活かせることを考えた。子供たちは、ますます学習への意欲を高めていた。

しめ縄作りと収穫祭の様子

上内農地水環境保全委員会の方にしめ縄の作り方を教えてもらった。お米を我が子のように育ててこられた生産者の皆様が、藁も大事にして、しめ縄を作られていることも分かった。学習の成果を発表する中で、感謝の気持ちを伝えることができた。

教材ダウンロード

資料なし