未来へつなげよう わたしたちの宝
~地域のひと、もの、こと~
大牟田市立駛馬小学校
参加人数 3~6学年182人
地域住民・保護者約20人、 その他約30人
助成活動期間2019年4月~2020年2月
- 環境学習
- 世界遺産・地域遺産学習
- その他
- 小学生
- 10万円枠
- 福岡県
- 総合的な学習の時間
活動のねらい
校区には、東側に世界文化遺産「宮原坑」があり、南側には諏訪川には流れている。また、近隣には、多くの福祉施設があり、地域活動が活発に行われている。このように、歴史や文化、自然環境、福祉に関することを体験的に学ぶことができる環境に恵まれた地域である。本校では、これらの学習を生かし、世界文化遺産(SDGs11)、福祉(SDGs3)、環境(SDGs14)を学習対象としたESDを展開している。そして、子どもたちが地域の中の自分を意識することで、人と人とのつながりや、過去から現在までのつながり、現在から未来へのつながりを学び、地域の未来をつくるために自分からできることを考えて行動するようになることをねらいとして活動している。
活動内容
※主に6年生の世界遺産学習で本助成金を活用
【6年生】
世界文化遺産「宮原坑」で月1回定期的に子どもボランティアガイドを行い、その時に、必ず、助成金で購入したボランティアガイドのTシャツを着て行った。また、同じく子どもボランティアガイドを行っている鹿児島市立大龍小学校とインターネットを使ってテレビ会議を行い、お互いの活動を紹介し親睦を深めた。
そして、「宮原坑」の来客数減少といった課題のもと、来客数増加を目指し、世界文化遺産「宮原坑」の魅力と「子どもボランティアガイド」活動のスケジュールを記したパンフレットを作成した。さらに、大牟田市主催の「炭坑の祭典/宮原坑フェスタ」に参加し、大牟田市世界遺産・文化財室や地域、PTAと連携し、「駛馬のまちの未来を描こう」というテーマの基、4年~6年までの学習の総括として「駛馬大学」を開講した。
「駛馬大学」では、6年間の総まとめとして、次の3点から、宮原坑と駛馬のまちの魅力を発信していった。具体的には、3つの学部「炭鉱学部」(SDGs11)、「カッパ学部」(SDGs14)、「人生の先輩学部」(SDGs3)を開講した。その中でも、「炭鉱学部」では、本校のオリジナル煎餅である「やぐらん煎餅」の販売、宮原坑の子どもボランティアガイド、元炭鉱で働いておられた方々をGTとして迎えて行った炭鉱マンクイズ大会、テントの中を地底の石炭採掘場に見立てて行った石炭掘り体験、石炭を燃料にした焼き芋つくり等のブースを設け、市役所の方々の協力を得ながら準備をしたり、地域や保護者、関係団体の方々との親睦を深めたりしながら、協力して発信していくことができた。
-
ボランティアガイドの様子
-
学習の総括として開講された「駛馬大学」
-
駛馬小オリジナル煎餅
-
「駛馬大学」での取り組み
助成金の使途
助成額 10万円
(下記費用を、助成金から充当)
内訳 | 使途 | 金額 |
---|---|---|
通信費 | ふれあいボランティアパスポート | 1,339 |
印刷製本費 | ボランティアガイド パンフレット印刷代 | 12,204 |
消耗品費 | SDGsラベル・シール印刷用紙、クリアブック、紙代 | 23,740 |
雑費 | やぐらん煎餅袋、タイ | 1,969 |
その他 | 宮原坑ボランティアガイドTシャツ、写真等 | 60,748 |
児童・生徒の変容
世界文化遺産(SDGs11)まちづくりに対して、自分に何ができるかを考え行動することができるようになってきており、地域への愛着や誇りに思う気持ちが育ってきた。
先生の声
・大牟田市主催の「炭坑の祭典/宮原坑フェスタ」に参加し、大牟田市世界遺産・文化財室や地域、PTAと連携し、「駛馬のまちの未来を描こう」というテーマの基、4年~6年までの学習の総括として「駛馬大学」を開講したことで、多くの方とつながりを持ち、宮原坑のよさを発信することができた。
・今後も、世界文化遺産を有する地域との交流を深めたり、学校以外の団体ともつながりを広げたりしながら、世界文化遺産を核としたまちづくり(SDGs11)をメインターゲットにして活動を行っていきたい。
生徒の声
・はじめ、駛馬大学のアイディアが出たときは、自分達だけでそんなプロジェクトを実行できるのか自信がなかったけど、先生方や市役所の方、地域の方に協力いただいて本番、たくさんのお客さんに来てもらって達成感でいっぱいでした。
・自分がイベントを主催する側になるのは初めてだったので、お客さんとのやりとりができたことはいい経験になりました。
・宮原坑のことを学んだりボランティアガイドをしたことで、自分の街には素晴らしい宝物があることを知ったし、これからも、はやめの町の一員としてこの宝を守って行きたいと思った。
学習成果発表の様子
三池炭鉱パンフレット(6の1)
三池炭鉱パンフ レット(6の2)
教材ダウンロード
資料なし