未来へつなぐ人材の育成
-自分らしく幸せに生きる人づくり-
気仙沼市立月立小学校
参加人数 全校児童24
地域住民・保護者(多数)
助成活動期間2020/4~2021/3
活動のねらい
①ふるさとの自然や伝統に親しむ態度の育成
②ふるさとの恵まれた自然環境や伝統文化を守るために自分にできることを主体的に考え、行動する実践力の育成
③ 未来を見つめ生きる力、判断力、応用力、コミュニケーション能力の育成
活動内容
生活科・総合的な学習の時間を中心に「伝統文化」、「自然環境」、「人との関わり」に関するテーマの活動を実践し、年度末の「生活・総合発表会」で学びを地域の方々に発信した。
それぞれの具体的な活動としては以下の通りである。
【伝統文化】:
・本地域に伝わる「早稲谷鹿踊」と「塚沢神楽」の継承活動を行い地域の方に披露した。
【自然環境】:
・体験活動として1~4年生は農業体験、5・6年は炭焼き体験、海の環境を知るための体験活動を行った。
・3・4年生は地域の川の水質調査を行った。
・保護者や地域住民の協力を得た全校での八瀬川体験活動「八瀬パラダイス計画」を実施した。これはコロナ禍でプールでの水泳学習が実施されなかったことから、地域のよさを生かし、地域の八瀬川を活用した水難事故防止指導や自然体験活動である。
・上記の経験を活かし、海側の小学校である気仙沼市立唐桑小学校との交流を行った。
また事前に7月の段階で唐桑小学校児童とオンラインでの交流会を行うことで、出向いて行う1月の交流会まで、互いに相手意識をもった探究活動ができ、協働で地域の課題を解決していく意識をもつことができた。
【人との関わり】:
・52年続く敬老帳を全校で作成し、ふるさとを大切にしてきた77歳以上の地域のお年寄りや地域全戸に感謝の気持ちを込めて配付した。
-
川の体験活動
-
農業体験
-
炭焼き体験
-
海の体験活動
-
地域の川の水質調査
-
地域の川の生き物調査
-
唐桑小との交流
-
敬老帳作成の発表の様子
助成金の使途
助成額 90,899円
(下記費用を、助成金から充当)
内訳 | 使途 | 金額 |
---|---|---|
旅費交通費 | ジャンボタクシー2台(森里海研究所往復・唐桑小学校往復) | 64,600 |
通信費 | レターパック | 1,040 |
消耗品 | コピー用紙、インクカートリッジ他 | 25,259 |
児童・生徒の変容
地域の自然や地域の人々から学ぶ活動を通して、児童は自分のふるさとに生まれたことに誇りをもつことができ、地域の伝統や人々とのつながり、自然環境を尊重し、自分なりにできることを考え行動する態度を身に付けることができた。
先生の声
・児童は山の環境が海の環境とつながっていることを実感したことで自然環境に対する視野を広げることができた。それは、地域の未来のために自分なりの行動を起こすきっかけとなった。
・唐桑小学校の児童との交流は、それぞれの地域のよさを学ぶことになった。
・保護者や地域住民の協力を得た全校での八瀬川体験活動「八瀬パラダイス計画」では世代を超えて一緒に活動することができた。保護者や地域の方は小さい時に八瀬川で遊んだ経験があり、これを通して児童と共通の思い出をつくることができた。
生徒の声
・お父さんが、アユや、ヤマメを、いっぱい取ってすごいなぁと思った。
・ぼくは、八せパラダイスの紙を見てからずっと楽しみにしていました。川でアユやヤマメが見られたし、みんなであゆをとってとてもうれしかったです。川で遊んだときはみんなであゆをもって、石をつっついたり、○○さんと○○さんが手づかみでとってすごいと思いました。BBQでは自分たちでとった魚がとてもおいしかったです。
・八せパラダイスでわかったことは、八せパラダイスにはいろいろな人が協力してくださって、できたということです。魚をやいてもらったり、スイカを食べたりしました。
・ぼくは、海について初めて分かったことがあります。プランクトンで1番大事なのはキートセロスというプランクトンです。ぼくはキートセロスについてくわしく調べたいと思いました。海のエネルギーは水の流れだと分かったので山のエネルギーとつなげたいです。
・SDGsの話を聞いて分かったことは、木をきりすぎないことと動物を守ることです。木を切りすぎないでこのかんきょうを守りたいです。あと川や海や魚も守りたいです。今僕たちがしていることは鹿おどりなので伝統芸能も未来につなげていきたいです。
がんばるぞ~~~~~~!!!!
学習成果発表の様子
生活総合発表会
今までの学習を年度末の「生活・総合発表会」で地域の方々に発信することができた。
敬老帳作成の成果物
52年続く敬老帳を全校で作成し、ふるさとを大切にしてきた77歳以上の地域のお年寄りや地域全戸に感謝の気持ちを込めて配付することができた。