六郷小 中庭再生プロジェクト ~百周年記念池を復活させよう~
群馬県高崎市立六郷小学校
参加人数 4学年 66人
地域住民・保護者 5人
助成活動期間2020/4~2021/3
活動のねらい
水やゴミなどの環境問題に興味をもつとともに、身近な環境を整え、今あるものを大切にするなど、できることから主体的に取り組む心情を育てる。
活動内容
4年生の総合的な学習の時間を軸として、理科や社会と関連付けたESDカレンダーをつくり、1年間のスパンで計画的に実践を行った。池の制作関係者を講師に招き当時の話を伺いながら、今あるものを大切にして身近な環境を守ろうという姿勢を育むとともに、記念池の清掃や土ならし、植物の植え付け等の環境整備に取り組んだ。どんな中庭に再生するか、子どもたちがデザインすることで、自分たちが責任をもって「百周年記念池」を守り、季節ごとの様子を全校に発信しながら、中庭をみんなの憩いの場とするためのルール作り等の活動を行った。
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50年前に池をデザインされた先生から、池の特徴と活用の仕方、建設当時の様子を学んでいる。
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5年生が稲を植えるための土ならしを、4年生が全員で取り組んでいる。
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5年生が稻を育て、いよいよ稻刈りを迎えた。
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池にはメダカ、鯉、昆虫、ザリガニ、そしてカワセミもやってきた。
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全校児童のSDGs取組が掲示されている。一番実践が多かったのは「2飢餓をなくそう」
助成金の使途
助成額 10万円
(下記費用を、助成金から充当)
内訳 | 使途 | 金額 |
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謝礼金 | 講師謝金 | 5,000 |
消耗品費 | 掲示物等のカラーインク代 | 21,624 |
雑費 | 花壇の土、花 | 18,376 |
その他 | 掲示用看板製作費 | 55,000 |
児童・生徒の変容
情報をもとに計画を立て、ビジョンを共有し、協働して作業を進め、成果を振り返るという力が身についた。
先生の声
・「中庭再生プロジェクト」を他学年に伝える中で、SDGsの様々な目標とかかわっていることに気づき、環境問題への関心が高まった。池の一部を活用してコメ作り(5年生)、メダカをはじめとした水生生物や昆虫の観察(1、2、3年生)など多学年にまたがって、学習の場として活用することができた。4年生のみならず、学校全体として身近な環境を大切にしたいという意識を高めることができたのも成果である。
・中庭再生プロジェクトを4年生の総合の中の位置づけることはできたが、継続して取り組むこと、そして学年を追うごとにSDGsの17の目標について一人ひとりが意識を高めていけるように、教育環境を整え、授業改善していくことが課題である。
・おやじの会と共同で中庭マップを作製したり、地域の環境保全企業と連携してリサイクル資源を活用した花壇を制作したりなど、保護者や地域を巻き込んでの活動に広げることができた。
・今年度は新型コロナ感染症の対策から、保護者や地域の方々に学校に来る機会が減ってしまいましたが、六郷小ユネスコ通信やPTA広報などを活用して活動の様子を発信することができた。
生徒の声
・自分たちで計画して、中庭利用に関する約束事の掲示板や中庭マップを作ったことで、みんなが注目してくれて、責任を持った行動につながったことが嬉しい。
・1~6年全ての学年で生活科や総合に関わる学習ができるようになった。自分たちが苦労して活動したことで、みんなの役に立ててよかった。
・自然は一度壊れたら、修復するのにものすごくたくさんの時間と労力がかかることを実感したので、もともとあった自然を大切にしていきたいと思った。
・生き物を絶滅させないようにするには、その生き物や動物にとって十分な環境を維持していくことが大事だとわかった。
・一年間学習してきて、ごみを減らしたり、水を大切にしたりなど、自分たちができる身近なことからやっていこうと思った。
学習成果発表の様子
アシストプロジェクトの助成金で購入した中庭掲示板。子どもたちによる手作りの紹介です。
今までの取組みが、集中玄関に掲示されています。