命を守るために~災害・防災について調べ、発信しよう。
安曇野市立堀金中学校
活動に参加した児童生徒数/主として3年2組35人、防災学習講習会参加は1~3学年309人
活動に携わった教員数/31人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/12人
実践期間2020年7月20日~2020年11月5日
活動のねらい
・過去の災害やこれから起こる可能性のある災害を調べたり、災害に関わった人達から直接話を聞いたりすることで、災害が他人事でないと気付くことができる。
・自分たちで得た情報をまとめて発信することで、自分だけでなく他者の命も災害から守りたいという思いを持つことが出来る。
・郷土の災害の歴史を調べることで、自分たちの身近な災害に気づくことが出来る。
・発表などで全校生徒に情報を発信することで、学校全体が災害に対する危機意識を高めることができる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
7月13日:防災に関わる個人の追求テーマの決定
7月17日:情報収集方法説明、担当責任者決定
7月21日:東日本大震災のボランティア参加の話(本校の小平教頭より)
①班 堀金文書館および図書館の取材。資料提供のお願い。
⑤班 千曲川災害のボランティア参加者の取材
その他の班:インターネットや書籍、新聞からの情報収集
7月31日:長野県南木曾土砂災害の状況と、被害者の友人達のその後の歩みについて、
上松中学校秋山昇校長先生よりクラス全員にお話をしていただいた。(⑥班担当)
8月3日:信濃毎日新聞社島田隆一記者による、御嶽山噴火災害取材の講演。(③班担当)
8月24日~:⑧班 地震学専門の大学教授より、メールで資料を提供していただいた。
②班 安曇野市役所に電話で取材をし、防災の資料を提供していただいた。
④班 栄村復興記念館に電話取材をし、資料を提供していただいた。
⑪班 石巻市立北上中学校元校長畠山卓也先生から、東日本大震災当時の中学生の行動等に
ついての資料を提供していただいた。
⑨班 福島第一原発の被害を受けた住民の話を電話で取材し、資料を提供していただいた。
⑦班 熊本地震体験者から取材をした。
⑩班 「小さな命を考える会」代表、佐藤敏郎先生から、東日本大震災で次女を亡くされた
大川小学校や、震災の俳句を作った女川中学校の話を電話で伺い、講演会を依頼した。
9月2日~23日:収集した情報を分析し、まとめる
9月25日:文化祭での放送、展示発表
11月5日 人権講演会「3.11を学びに変える」
「小さな命を考える会」代表、佐藤敏郎先生から、東日本大震災で次女を亡くされた大川小学校や、
震災の俳句を作った女川中学校の話を全校生徒、全職員で拝聴した。
2月13日~16日:冊子原稿印刷所入稿・校正
3月11日:冊子配布
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
3年2組の総合的な学習の中で、生徒達が「小さな命を考える会」代表の佐藤敏郎先生に連絡したことがきっかけで、11月5日に本校で講演会を開いていただけることとなり、東日本大震災で次女を亡くされた大川小学校や、震災の俳句を作った女川中学校生徒の話を全校生徒、全職員で拝聴した。
拝聴しながら涙を流す生徒や職員の姿があり、命の尊さを改めて考え直すことができた。また、毎年行われている避難訓練のあり方も見直すきっかけとなり、生徒達も先生の指示待ちの避難ではなく、自分たちで考えることが大事であると気づくことが出来た。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
例年行われている避難訓練は、「訓練のための訓練」という意識がぬぐいきれなかったが、総合的な学習の成果を文化祭で全校生徒に発表したことで、発表した生徒や発表を聞いた生徒だけでなく、職員の防災への意識の変化がみられた。特に佐藤敏郎先生の講演会は、生徒の命を守る教員の立場として、本校で行われている避難訓練が有効なものであるかを見直すきっかけとなった。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
東日本大震災などの被災者や災害に関わった方から直接お話を聞くことで、被災した方々の思いに寄り添うことや、災害への意識を風化させてはならないといった思い、防災意識の高まりがみられた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
保護者限定で総合的な学習のまとめを動画配信したが、それらを見た保護者の方から、「生徒達の学習意欲に感動した」「改めて防災について考えさせられた」などといった感想が寄せられた。また、情報を提供してくださった地域の文書館の関係者からも、賞賛の声が寄せられた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
コロナの影響で、今年だけの特設の総合的な学習となったので、来年度以降の継続が難しい。
7月13日:防災に関わる個人の追求テーマの決定
7月17日:情報収集方法説明、担当責任者決定
7月21日:東日本大震災のボランティア参加の話(本校の小平教頭より)
①班 堀金文書館および図書館の取材。資料提供のお願い。
⑤班 千曲川災害のボランティア参加者の取材
その他の班:インターネットや書籍、新聞からの情報収集
7月31日:長野県南木曾土砂災害の状況と、被害者の友人達のその後の歩みについて、
上松中学校秋山昇校長先生よりクラス全員にお話をしていただいた。(⑥班担当)
8月3日:信濃毎日新聞社島田隆一記者による、御嶽山噴火災害取材の講演。(③班担当)
8月24日~:⑧班 地震学専門の大学教授より、メールで資料を提供していただいた。
②班 安曇野市役所に電話で取材をし、防災の資料を提供していただいた。
④班 栄村復興記念館に電話取材をし、資料を提供していただいた。
⑪班 石巻市立北上中学校元校長畠山卓也先生から、東日本大震災当時の中学生の行動等に
ついての資料を提供していただいた。
⑨班 福島第一原発の被害を受けた住民の話を電話で取材し、資料を提供していただいた。
⑦班 熊本地震体験者から取材をした。
⑩班 「小さな命を考える会」代表、佐藤敏郎先生から、東日本大震災で次女を亡くされた
大川小学校や、震災の俳句を作った女川中学校の話を電話で伺い、講演会を依頼した。
9月2日~23日:収集した情報を分析し、まとめる
9月25日:文化祭での放送、展示発表
11月5日 人権講演会「3.11を学びに変える」
「小さな命を考える会」代表、佐藤敏郎先生から、東日本大震災で次女を亡くされた大川小学校や、
震災の俳句を作った女川中学校の話を全校生徒、全職員で拝聴した。
2月13日~16日:冊子原稿印刷所入稿・校正
3月11日:冊子配布
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
3年2組の総合的な学習の中で、生徒達が「小さな命を考える会」代表の佐藤敏郎先生に連絡したことがきっかけで、11月5日に本校で講演会を開いていただけることとなり、東日本大震災で次女を亡くされた大川小学校や、震災の俳句を作った女川中学校生徒の話を全校生徒、全職員で拝聴した。
拝聴しながら涙を流す生徒や職員の姿があり、命の尊さを改めて考え直すことができた。また、毎年行われている避難訓練のあり方も見直すきっかけとなり、生徒達も先生の指示待ちの避難ではなく、自分たちで考えることが大事であると気づくことが出来た。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
例年行われている避難訓練は、「訓練のための訓練」という意識がぬぐいきれなかったが、総合的な学習の成果を文化祭で全校生徒に発表したことで、発表した生徒や発表を聞いた生徒だけでなく、職員の防災への意識の変化がみられた。特に佐藤敏郎先生の講演会は、生徒の命を守る教員の立場として、本校で行われている避難訓練が有効なものであるかを見直すきっかけとなった。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
東日本大震災などの被災者や災害に関わった方から直接お話を聞くことで、被災した方々の思いに寄り添うことや、災害への意識を風化させてはならないといった思い、防災意識の高まりがみられた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
保護者限定で総合的な学習のまとめを動画配信したが、それらを見た保護者の方から、「生徒達の学習意欲に感動した」「改めて防災について考えさせられた」などといった感想が寄せられた。また、情報を提供してくださった地域の文書館の関係者からも、賞賛の声が寄せられた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
コロナの影響で、今年だけの特設の総合的な学習となったので、来年度以降の継続が難しい。
活動内容写真
-
活動において工夫した点
・一つの災害だけでなく、色々な災害を調査させた。これから起こる可能性のある災害についても調べさせた。
・一人一形態で発表することを課したことで、学習を主体的に進めることができた。
・「必ず災害に関わった方から直接話を伺うこと」を課題にしたため、ただの調査学習ではなく、災害の当事者の思いに寄り添うことができた。
資料ダウンロード
資料なし