被災地における防災リーダーの育成

新潟県立新潟県央工業高等学校

活動に参加した児童生徒数/1・2学年58人
活動に携わった教員数/6人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人

実践期間2016年4月1日~2017年2月28日

活動のねらい

被災地における防災リーダーの育成を目的に、今回の活動を通して防災・減災の知識や技術を身につけさせるとともに、非常食体験を行い、食の大切さや生きる力について学ぶ。

活動内容

1)助成活動内容
①平成16年に三条市で発生した「新潟・福島豪雨(7.13水害)」の経験や防災工学の学習、また、市内にある防災ステーションの見学・訪問を行い、防災・減災について学んだ。
②衣食住の「食」の視点から災害時における「非常食」について学習(家庭科)し、その成果を地域の方々に伝える。また、非常食で手づくり容器(古新聞で作成)を使用し、調理(手作り「ロケットストーブ」)した非常食を試食していただき、聞き取り調査から、非常食の大切さを学んだ。
③防災エコバック(家庭科)、防災マニュアル(総合学習)をつくり、文化祭で来場した地域の方々や近隣高等学校生に配布し、地域の防災意識を高める活動を行った。

2)成果
成果① 減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
地域との関わりをどうのようにして継続していくか。防災とものづくり、防災と資格など新たな工夫や別な視点からの情報提供や共有が必要と感じている。

成果② 児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力を身につけたか。
日常生活の中で、「食」というものの大切さを再認識し、自ら考え、ものづくりを通して、防災・減災についてはもちろん、命の大切さや協力する心などメンタルな部分やコミュニケーションの大切さも学び、大きな成果を感じた。また、非常食用の容器の作り方(防災技術)も習得することができた。

成果③ 教師や保護者、地域、関係機関等の視点から 工業高校の原点である「ものづくり」を別な視点から実践できたことは、教師と生徒、ともに大きな成果があったと感じている。また、文化祭でこのプログラムを行ったことで、保護者や地域の方々からも防災について改めて関心や意識向上につながったと感じている。

3)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
工業高校の視点から「ものづくりと人づくり」を教訓に、今後は「防災・減災と資格」や「地域貢献」をさらに追求し、どのように活かしていくか今後の課題が見つかった。

 

活動内容写真

活動において工夫した点

①工業高校の「ものづくり」の視点から、手作り「ロケットストーブ」を使用して非常食を調理した点。
②各教科と連携を図ったことで学校として取り組み一体感を感じた。情報の共有化や防災・減災に対する意識向上につながった点。

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