自助・共助の意識を高める防災教育
横須賀市立浦賀中学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年800名
活動に携わった教員数/50名
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/400名
実践期間2019年4月1日~2020年3月31日
活動のねらい
横須賀市浦賀地区は狭い港に複雑に入り込んだ海岸の浦賀港に囲まれている。江戸時代には津波の被害で1万人の命が失われている。しかし、住民にはその意識は薄くなってきているように感じる。
防災教育は、中学校教育が最後の期間であり、平常時にいかに教育を積んでいるかが緊急時の生死の境目である。多くの人の命を守るために、中学校3年間のすべての時間を「命の教育」として捉え、災害に関する知識と地域の避難所での実践を育成することをねらいとしている。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
『自分と仲間の命を守れる人となるために』、3年間の全ての時間において指導する。特に、1年地域別の防災学習、2年校外学習(そなエリア・日本科学未来館)、3年修学旅行(陸前高田市)に向けて、動画を用いた集会や図書を用いたまとめ、語り部さんの講演学習を行った。さらに、防災教育用品を用いて、教室内でできる取り組みを充実させる。
・年間計画
4月 入学式
地域集会
5月 校外学習
1年生:観音崎FW
2年生:横浜FW
3年生:修学旅行
6月 定期試験
7月
8月 夏休み
9月 体育祭
定期試験
10月 駅伝大会 浦中祭
一時避難場所からの避難訓練
11月 合唱コンクール
2年生:職場体験
12月 定期試験
1月
2月 定期試験
1年生:地域防災学習
3月 3年生を送る会
3年生:地域の先輩と触れ合う会
卒業式
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
平成28年度~令和元年度の4年間を通して、横須賀市教育委員会の研究委託を受けていた。4年間の中で、防災教育を命の教育と位置づけ、災害の恐ろしさや危険性について、取り組み内容を充実させてきました。
防災教育を安全教育として捉えさせるだけでなく、生徒一人ひとりがゲームを通して、自分ごととして捉えさせたいと考えました。そこで、助成金で購入したものが、防災すごろくです。本校は学級数も多く、資金を用意できませんでした。今年度は購入することができ、子どもたちが災害時にとるべき行動を考えるきっかけができました。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
A.『命の教育』をつなぐ、総合的な学習の時間の3年間の取り組み
4月には、全校生徒が参加する地域集会を行っている。1年生の2月には各自治会で、避難所を運営するときに、担い手になるための防災学習をした。そして、2年・3年の校外学習の事前・事後学習を通して、自分と仲間の命を守れる人となるための学習を行う。2年生では、東京広域臨海公園、そなエリアと日本科学未来館で学習した。また、3年生では東日本大震災で被害に遭った岩手県の陸前高田市の修学旅行で学習した。3年間の「命の教育」に系統性もたせることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
地震災害をはじめ、気象庁から発令される災害情報を正確に理解し、判断できるような生徒を育成できるプログラムを立案できた。災害時に、自分と仲間の命を守れる生徒を育成するための基本的な知識を習得できた。※命の教育は、この3年間で終わるものではなく、生涯の学習につなげていきたい。子どもたちはいつか大人になり、故郷を離れたときにも自分と仲間の命を守れるようなきっかけづくりができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
A.地域集会 ※37自治会の自治会の役員の人と全校生徒の顔合わせを行う。
B.一時避難場所からの避難訓練(学校の文化発表会と抱き合わせて行った。
C.自治会ごとに避難所運営時に役立つ防災知識を学んだ。(1年生)
年間計画にあるように、中学校3年生の地域の先輩とふれ合う会(老人会)を実施する予定だったが、新型コロナウィルス蔓延を防ぐために、中止となった。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
①体験的な活動することで、自分ごととして捉えさせる機会をつくる。
②自分の住んでいる地域の特色を知り、それを生かしつつ、独自の解決を見いだす。
③未知の災害においては、3つのバイアスの視点をもたせよ。
①~③の教訓を得ることができた。2月の実践報告を受け、本校でも手ぬぐいからポケットティッシュを折り、いざというときに、自分の命を守れる手立てを身につけさせたい。
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
『自分と仲間の命を守れる人となるために』、3年間の全ての時間において指導する。特に、1年地域別の防災学習、2年校外学習(そなエリア・日本科学未来館)、3年修学旅行(陸前高田市)に向けて、動画を用いた集会や図書を用いたまとめ、語り部さんの講演学習を行った。さらに、防災教育用品を用いて、教室内でできる取り組みを充実させる。
・年間計画
4月 入学式 地域集会 5月 校外学習 1年生:観音崎FW 2年生:横浜FW 3年生:修学旅行 6月 定期試験 |
7月 8月 夏休み 9月 体育祭 定期試験 10月 駅伝大会 浦中祭 一時避難場所からの避難訓練 11月 合唱コンクール 2年生:職場体験 |
12月 定期試験 1月 2月 定期試験 1年生:地域防災学習 3月 3年生を送る会 3年生:地域の先輩と触れ合う会 卒業式 |
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
平成28年度~令和元年度の4年間を通して、横須賀市教育委員会の研究委託を受けていた。4年間の中で、防災教育を命の教育と位置づけ、災害の恐ろしさや危険性について、取り組み内容を充実させてきました。
防災教育を安全教育として捉えさせるだけでなく、生徒一人ひとりがゲームを通して、自分ごととして捉えさせたいと考えました。そこで、助成金で購入したものが、防災すごろくです。本校は学級数も多く、資金を用意できませんでした。今年度は購入することができ、子どもたちが災害時にとるべき行動を考えるきっかけができました。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
A.『命の教育』をつなぐ、総合的な学習の時間の3年間の取り組み
4月には、全校生徒が参加する地域集会を行っている。1年生の2月には各自治会で、避難所を運営するときに、担い手になるための防災学習をした。そして、2年・3年の校外学習の事前・事後学習を通して、自分と仲間の命を守れる人となるための学習を行う。2年生では、東京広域臨海公園、そなエリアと日本科学未来館で学習した。また、3年生では東日本大震災で被害に遭った岩手県の陸前高田市の修学旅行で学習した。3年間の「命の教育」に系統性もたせることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。 地震災害をはじめ、気象庁から発令される災害情報を正確に理解し、判断できるような生徒を育成できるプログラムを立案できた。災害時に、自分と仲間の命を守れる生徒を育成するための基本的な知識を習得できた。※命の教育は、この3年間で終わるものではなく、生涯の学習につなげていきたい。子どもたちはいつか大人になり、故郷を離れたときにも自分と仲間の命を守れるようなきっかけづくりができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
A.地域集会 ※37自治会の自治会の役員の人と全校生徒の顔合わせを行う。
B.一時避難場所からの避難訓練(学校の文化発表会と抱き合わせて行った。
C.自治会ごとに避難所運営時に役立つ防災知識を学んだ。(1年生)
年間計画にあるように、中学校3年生の地域の先輩とふれ合う会(老人会)を実施する予定だったが、新型コロナウィルス蔓延を防ぐために、中止となった。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
①体験的な活動することで、自分ごととして捉えさせる機会をつくる。
②自分の住んでいる地域の特色を知り、それを生かしつつ、独自の解決を見いだす。
③未知の災害においては、3つのバイアスの視点をもたせよ。
①~③の教訓を得ることができた。2月の実践報告を受け、本校でも手ぬぐいからポケットティッシュを折り、いざというときに、自分の命を守れる手立てを身につけさせたい。
活動内容写真
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活動において工夫した点
校内で行ったアンケート調査(生徒・保護者)の防災に関する意識が高くなっていたことがわかる。また、3年生の修学旅行を終えると、生徒の心情にも大きな変化が見られた。
資料ダウンロード
資料なし