避難所運営体験

兵庫県立赤穂高等学校 定時制課程

活動に参加した児童生徒数/1~4学年60人
活動に携わった教員数/9人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/17人

実践期間2016年4月1日~2017ねん3月8日

活動のねらい

避難所運営体験を通じて、避難所開設から運営までの流れ、自他の命を守る知識・技能の習得と実践的行動力を教員、生徒ともに高める。また、地域と協力して本活動に取り組むことによって災害時に地域の防災・減災に役立つことのできる人材を育成する。

活動内容

1)助成活動内容
(1)避難所運営シミュレーション(HUG:避難所運営ゲーム)
(2)避難所運営体験
  非常食づくり、非常用ランタンづくり、段ボールベッド組立、緊急搬送法講習、緊急持ち出し袋づくり、非常用イスづくり

2)成果
成果① 減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・自校をモデルとした避難所運営シミュレーションは職員研修においても利用できる内容であり、学校全体で取り組む課題として避難所運営を位置づけていくことの重要性を実感できた。
・本物の防災用品を利用した体験型の教育活動により、災害対応の実践力を培うことができた。
・共助の減災(防災)教育に重点を置いたことで、自己有用感を育む体験活動が展開できた。

成果② 児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力を身につけたか。
・避難所運営ゲーム(HUG)を通して、他者の意見を認めながら、協力して災害に対応する事の大切さに気づくことができた。
・専門家(防災士)の実際の体験やアドバイス、実際の学校の縮図・地域の災害マップなど利用しながらシミュレーションを行うことで、より実践的な訓練となった。
・非常食体験や段ボールベッド作り等を体験して、防災に関する必要な技能・知識を習得することができた。この経験は、災害に積極的に向き合い、他者と協力して避難所を運営していく自信につながると考える。
・地域の人との関わることで、多様性を認めることや助け合いの大切さ、地域との関わりの大切さを再認識することができた。

成果③ 教師や保護者、地域、関係機関等の視点から
・避難所運営の研修を全教員(全日制・定時制)で行うことにより、災害後の学校の対応について再確認し、防災減災に対する意識を高めることができた。
・防災士や地域の老人会と連携することができた。継続的に行っていくことで持続的な防災の取り組みが展開可能となった。

3)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・一過性の体験イベントではなく、持続的に防災・減災教育を行うために、既存の学校生活の枠組みの中に防災(減災教育)を組み込み、日常的に減災・防災を考える体制を整えていきたい。
・今回は学校や日常生活圏が中心の減災・防災教育であったが、生徒達の卒業後の生活圏の変化も見据えた、災害に対する基礎的・汎用的な力の育成を行いたい。

活動内容写真

活動において工夫した点

・避難所運営のシミュレーションを行ってから、避難所運営の実践という一連の流れを意識した。
・実体験と多くの人との関わりの中で自己効力感を実感できるようにした。

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