高校生ができる減災・地域防災への取り組み
北海道標津高等学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年20人
活動に携わった教員数/10人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/1人
実践期間2017年4月~2018年3月26日
活動のねらい
①避難所運営ゲーム(HUG)を通して、生徒の主体的な活動から高校生として災害時にどのような活動ができるのか考えさせる。また、教職員に対しても同様に災害時の動きを考えさせる(地域と学校の協力)。
②地域の高校生による集い(ハイスクールフェスin中標津)にて被災地支援活動に参加した生徒によるパネル展示を行う中で被災地の現状を伝え、東日本大震災に対する記憶の風化を食い止め、来場者に対して防災・減災について考えさせる(地域への発信)。さらに、地震津波に対する避難訓練時に全校生徒へ被災地支援活動報告を行い被災地の現状を伝えると共に自らいのちを守る大切さを伝える(生徒からの発信)。
③3校生徒会交流会を通して近隣高校間の生徒会の交流を行い、高校生から発信する減災への活動に繋げる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
①実践内容:避難所運営ゲーム(HUG)
②実践内容:パネル展示 被災地支援報告会
3/27 HUG生徒会交流(本校ににて)
10/中旬 HUGに関する打ち合わせ(標津町防災担当
12/2 代表生徒2名HUG実践研修(釧路東高等学校にて)
・被災地支援から広がったボランティア活動についての説明(ミサンガプロジェクトなど)
・高校生によるHUGの運営方法を学び、実際に体験した。
12/4 HUG事前準備(校内図作りなど)
・校内図を模造紙で作成。
・必要物品の準備(マジック・付箋・用紙など)
12/5 HUG当日(本校 視聴覚教室にて)
・研修の説明(担当教諭 鈴木)
・実践(教職員1班、生徒2班)
・振り返り(標津町防災担当及び校長)
5/3~7 被災地支援ボランティア(福島)(災害支援くしろネットワーク)
・福島県南相馬市にて活動
9/~ ・避難訓練に向けて発表資料作り
・ハイスクールフェスに向けた写真パネル選び
・被災地支援活動報告会(避難訓練)の発表内容について事前打ち合わせ(標津町防災担当)
11/9 避難訓練当日 被災支援報告(本校体育館にて)
11/11 ハイスクールフェス当日 パネル展示
(中標津町総合体育館)
③3校生徒会交流会(3月26日実施)於 釧路工業高等学校
釧路市内校2校(釧路東高等学校、釧路工業高等学校)と本校の3校が釧路工業高校を会場に交流会を実施。HUGの実践では、先進的な釧路東高等学校生徒会執行部の生徒主導で各校生徒会役員がHUGの研修を行った。各グループで3校生徒が協力してHUGを体験することで、コミュニケーション能力の向上、減災について考えることができた。今後は、それぞれの地域でHUGを通した地域防災への繋がりを期待している。
また、各校の生徒会活動への振り返りと意見交流を行うことで生徒会活動の活性化へ向けた協議ができた。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
(悪天候のため9月の研修会に参加しておりません)
昨年度末から生徒会を中心にHUG(避難所運営ゲーム)を取り入れた生徒会交流会を実施してきた。今年度助成金を受けることによって、移動手段の確保ができ、先進校である管外の高校(釧路)で、減災・防災に興味関心の高い生徒の研修が可能となった。また、本校主催のHUGの取り組みに関しては、助成を受けていることもあり教職員の意識も高く、内容の濃い研修を実践することができた。また、春休みには、釧路管内の生徒会交流を企画し、実践することが可能となった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
被災地支援活動の実践報告を行うことによって、生徒個々の防災に関する意識向上を図ることができた。また、教職員にとっては、HUGを通して避難所となり運営側になったという意識を持って活動に参加することができた。おおむね職員研修としても好評であった。次回は、地域住民・生徒・教職員が共同してHUGを実践することも考えている。また、3月に雪害等に関する学習を町役場防災担当者と計画している。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
自分の意見を相手に伝え、相手のことを尊重する姿勢がHUGの実践で見られた。じっくりと考え最適な答えを出したがる生徒が多い中、HUGを行うことで突発的に発生する事案に対し、いかに早く処理し、その場・その時の最善策を的確に考えることを養うことができた。特に、生徒会役員は、災害時に自主的に活動することの大切さを学びとることができ、生徒会活動の実践力が身についた。
被災地報告会では、生徒から生徒へ、自らの「いのち」を自分で守ることの大切さを伝えることで、災害について、自ら考え行動する力を養うことができた。また、被災者の現状や被災地の今を生徒の言葉で伝えることで、生徒たち自身が震災当時のことだけでなく、復興の現状について考えることができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
役場防災担当者の立場からは、学校でHUGを行うことにより、学校での避難所運営の新たな課題や学校独自の考え方について学ぶことができた。教職員としては、減災・防災の取り組みというと避難訓練程度の意識しかなかったが、HUGを体験し、被災地支援活動の実践報告を受けることで、より実践的な減災・防災に向けた意識が高くなり、今後は、保護者を含めたHUG研修を求める声も上がっている。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
学校教育計画に予め避難訓練以外の防災・減災に関する取り組みの日程を組み入れること。また、今後は、本校が根室管内の防災減災教育の拠点校とし、他校へのHUG研修などを生徒自ら企画立案し、実践できるようにすること。また、そのための予算を工面すること。
①実践内容:避難所運営ゲーム(HUG) | ②実践内容:パネル展示 被災地支援報告会 |
3/27 HUG生徒会交流(本校ににて) 10/中旬 HUGに関する打ち合わせ(標津町防災担当 12/2 代表生徒2名HUG実践研修(釧路東高等学校にて) ・被災地支援から広がったボランティア活動についての説明(ミサンガプロジェクトなど) ・高校生によるHUGの運営方法を学び、実際に体験した。 12/4 HUG事前準備(校内図作りなど) ・校内図を模造紙で作成。 ・必要物品の準備(マジック・付箋・用紙など) 12/5 HUG当日(本校 視聴覚教室にて) ・研修の説明(担当教諭 鈴木) ・実践(教職員1班、生徒2班) ・振り返り(標津町防災担当及び校長) |
5/3~7 被災地支援ボランティア(福島)(災害支援くしろネットワーク) ・福島県南相馬市にて活動 9/~ ・避難訓練に向けて発表資料作り ・ハイスクールフェスに向けた写真パネル選び ・被災地支援活動報告会(避難訓練)の発表内容について事前打ち合わせ(標津町防災担当) 11/9 避難訓練当日 被災支援報告(本校体育館にて) 11/11 ハイスクールフェス当日 パネル展示 (中標津町総合体育館) |
釧路市内校2校(釧路東高等学校、釧路工業高等学校)と本校の3校が釧路工業高校を会場に交流会を実施。HUGの実践では、先進的な釧路東高等学校生徒会執行部の生徒主導で各校生徒会役員がHUGの研修を行った。各グループで3校生徒が協力してHUGを体験することで、コミュニケーション能力の向上、減災について考えることができた。今後は、それぞれの地域でHUGを通した地域防災への繋がりを期待している。
また、各校の生徒会活動への振り返りと意見交流を行うことで生徒会活動の活性化へ向けた協議ができた。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
(悪天候のため9月の研修会に参加しておりません)
昨年度末から生徒会を中心にHUG(避難所運営ゲーム)を取り入れた生徒会交流会を実施してきた。今年度助成金を受けることによって、移動手段の確保ができ、先進校である管外の高校(釧路)で、減災・防災に興味関心の高い生徒の研修が可能となった。また、本校主催のHUGの取り組みに関しては、助成を受けていることもあり教職員の意識も高く、内容の濃い研修を実践することができた。また、春休みには、釧路管内の生徒会交流を企画し、実践することが可能となった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
被災地支援活動の実践報告を行うことによって、生徒個々の防災に関する意識向上を図ることができた。また、教職員にとっては、HUGを通して避難所となり運営側になったという意識を持って活動に参加することができた。おおむね職員研修としても好評であった。次回は、地域住民・生徒・教職員が共同してHUGを実践することも考えている。また、3月に雪害等に関する学習を町役場防災担当者と計画している。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
自分の意見を相手に伝え、相手のことを尊重する姿勢がHUGの実践で見られた。じっくりと考え最適な答えを出したがる生徒が多い中、HUGを行うことで突発的に発生する事案に対し、いかに早く処理し、その場・その時の最善策を的確に考えることを養うことができた。特に、生徒会役員は、災害時に自主的に活動することの大切さを学びとることができ、生徒会活動の実践力が身についた。
被災地報告会では、生徒から生徒へ、自らの「いのち」を自分で守ることの大切さを伝えることで、災害について、自ら考え行動する力を養うことができた。また、被災者の現状や被災地の今を生徒の言葉で伝えることで、生徒たち自身が震災当時のことだけでなく、復興の現状について考えることができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
役場防災担当者の立場からは、学校でHUGを行うことにより、学校での避難所運営の新たな課題や学校独自の考え方について学ぶことができた。教職員としては、減災・防災の取り組みというと避難訓練程度の意識しかなかったが、HUGを体験し、被災地支援活動の実践報告を受けることで、より実践的な減災・防災に向けた意識が高くなり、今後は、保護者を含めたHUG研修を求める声も上がっている。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
学校教育計画に予め避難訓練以外の防災・減災に関する取り組みの日程を組み入れること。また、今後は、本校が根室管内の防災減災教育の拠点校とし、他校へのHUG研修などを生徒自ら企画立案し、実践できるようにすること。また、そのための予算を工面すること。
活動内容写真
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活動において工夫した点
生徒たちの活動を地域に広げ、生徒の視野とコミュニケーション力の向上に繋げた。特に、授業でも交流している町役場防災担当者を交えた取り組みや他校との減災をテーマにした交流会を企画実践できた。
資料ダウンロード
資料なし