学校の周辺地域と水害を考える
千葉県立市川昴高等学校
活動に参加した児童生徒数/3学年7人
実践期間2014年9月1日~2015年3月20日
活動のねらい
本校は国分川と春木川という2本の河川が合流する地点に立地している。地質は主に湿潤な砂・泥層で、公社建設以前は湿地であった。大雨の際に河川は通常時よりもかなり増水し、堤防・河川の改修前は洪水・浸水の頻発地帯であったことが、本校の前身の市川西高校10周年記念誌にも記されている。2013年10月の台風による豪雨の際には春木川の氾濫により本校周辺地域が浸水し、海抜4.1mの正門付近も数10cmの浸水となった。本校グラウンドも浸水しため池のような状況となった。そうした地域の特性をふまえ、特に水害のメカニズムと危険性について学ぶことで、防災・減災意識を高めることを目的とする。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
広島県安佐南区八木の土砂災害をもとに水系線の学習および地形図の読み取りについて学ぶ。
本校の地理的・地形的な立地条件への理解を深める。
・「市川市洪水ハザードマップ」「旧版地形図」を活用
雨量や河川の水位などのデータを調べ、収集する方法について学ぶ。
・「国土交通省 防災情報提供センター」を活用し、実際に調べてみる。
過去の水害のデータを読み取り、水害についてどのような対策が過去に行われてきたか知る。
旧版の土地利用図と現在のものを比較し、市川市全体で都市化がすすんだことを読み取る。
都市型洪水のメカニズムについて学習し、近隣の水害について考える。
「市川市地震防災アプリ」を活用した地域巡検を行い、災害後の行動について学び、減災について考える。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
ipadの活用により、地域巡検で外に出た際、言葉のみの説明ではなく、視覚的な展開ができた。また、地図の持ち出しが容易であった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
共助や公助への視点を整えることで、生徒の自助を促進する手立てとなることを知り、必要な教育はそのための支援であることが分かった。
防災・減災教育は特別な取り組みのことだけを指すのではなく、地域に根付いていればいるほど、普段の授業の中あるいは、日常の中で、わずかでも減災の視点を持つことで減災教育として成り立つものである。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
水害のメカニズムを知り、その対策について地域の実際の取り組みについて知ることで、水害を身近に認識することができた。
データの収集方法やその活用について学習し、自らの行動につなげることを考えた。
自分たちの身の回りに存在していた防災関連施設に目を向け、災害時に活用する準備ができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
防災・減災教育を授業に取り入れるためには、防災・減災の意識と授業を関連づけられるような幅広い知識をもつことが重要である。
生徒にとって普段過ごしている地域の水害は身近な問題として認識されていない。一度視点を変えて認識すると、より深く認識されることが分かった。
微地形の調査を行うためには、精度の高い専用のGPSが必要である。
広島県安佐南区八木の土砂災害をもとに水系線の学習および地形図の読み取りについて学ぶ。
本校の地理的・地形的な立地条件への理解を深める。
・「市川市洪水ハザードマップ」「旧版地形図」を活用
雨量や河川の水位などのデータを調べ、収集する方法について学ぶ。
・「国土交通省 防災情報提供センター」を活用し、実際に調べてみる。
過去の水害のデータを読み取り、水害についてどのような対策が過去に行われてきたか知る。
旧版の土地利用図と現在のものを比較し、市川市全体で都市化がすすんだことを読み取る。
都市型洪水のメカニズムについて学習し、近隣の水害について考える。
「市川市地震防災アプリ」を活用した地域巡検を行い、災害後の行動について学び、減災について考える。
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
ipadの活用により、地域巡検で外に出た際、言葉のみの説明ではなく、視覚的な展開ができた。また、地図の持ち出しが容易であった。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
共助や公助への視点を整えることで、生徒の自助を促進する手立てとなることを知り、必要な教育はそのための支援であることが分かった。
防災・減災教育は特別な取り組みのことだけを指すのではなく、地域に根付いていればいるほど、普段の授業の中あるいは、日常の中で、わずかでも減災の視点を持つことで減災教育として成り立つものである。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
水害のメカニズムを知り、その対策について地域の実際の取り組みについて知ることで、水害を身近に認識することができた。
データの収集方法やその活用について学習し、自らの行動につなげることを考えた。
自分たちの身の回りに存在していた防災関連施設に目を向け、災害時に活用する準備ができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
防災・減災教育を授業に取り入れるためには、防災・減災の意識と授業を関連づけられるような幅広い知識をもつことが重要である。
生徒にとって普段過ごしている地域の水害は身近な問題として認識されていない。一度視点を変えて認識すると、より深く認識されることが分かった。
微地形の調査を行うためには、精度の高い専用のGPSが必要である。
活動内容写真
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活動において工夫した点
旧版の地形図や土地利用図を見せる際、同時期の市川を写した写真を用いた。自分たちの現在住んでいる地域における過去の水害をデータだけではなく、より詳細なイメージを持てるように構成した。過去の水害を過去のものとするのではなく、身近なものとしてとらえられるよう工夫した。
資料ダウンロード
資料なし