「網の目」防災・減災大作戦

墨田区立両国中学校

活動に参加した児童生徒数/2学年222人
活動に携わった教員数/11人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/20人

実践期間2018年1月~2018年2月15日

活動のねらい

①「防災・減災」という視点で身近な地域の調査を行い、地域の特色や課題をとらえる
②調査でとらえた特色や課題を基に地域の防災・減災策を考える
③防災・減災策を実行に移し、地域防災のために中学生ができることを体験する

活動内容

1)実践内容・実践の流れ・スケジュール


2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
  昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
①生徒自身の気付きや思いを引き出し、防災・減災について考える授業構成の工夫を行った
②調査に際し、地元町会や区防災課、防災専門家へ協力を依頼した
③元中学校教諭で現在、語り部や防災講師として活躍されている佐藤敏郎先生を講演会講師として招くことができた
④地域が抱える課題「防災訓練への参加者が少ない」に対し、参加者への防災備蓄品としてカロリーメイト260個を購入した

3)実践の成果
減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
〇避難訓練(生徒の帰宅経路含む)や校内体制の見直し
〇備蓄倉庫や災害時に使用するトイレなど備えの把握

児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
〇専門家や地域の方の協力野外調査を行い、防災という視点で課題や対策を見つけることができた。
〇野外調査で見つけた課題や対策を解決したり、より良くしたりするための対策を個人や班で考え、案にまとめ、発表することができた。
〇身近な地域の防災対策を考えたことにより、防災を自分ごととしてとらえ案もより具体的に考えることができた。
〇案を考える中で、対策があるだけではなく「対策を伝える」ことが大切だと気付き、どうしたら伝えられるかを考えることができた
〇各班の発表を学級・学年単位で聞くことにより、より深く地域の特色や防災・減災対策について考えることができた。
〇講演を通して、「防災とは何か」「防災の大切さ」についての理解が深まった。
〇活動全体を通して、自分にできる防災対策を実践しようという意欲と地域のために活動したいという意欲が高まった。

教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から 〇級友だけでなく、専門家や防災課職員、町会の方々など多様な方との対話から学んでいた。(教師)
〇中学生がこれだけ地域のことを思い、対策を考えることができることに驚いた。(町会、防災課)
〇災害を自分ごととしてとらえ、自分や他者の命を守ろうとする意欲を感じた。(専門家)
〇外国の方や観光客、高齢者や妊婦など多様な人々のことを考えることができた。(教師)
〇各地の防災対策を調べ、自分たちの対策の根拠資料として示すことができていた。(教師)

4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
①地域が学校に期待することと、学校が地域に対して取り組めることとの相違を感じた
②地域の方に協力いただき、防災教育を行うことの有効性を感じた

活動内容写真

  • 野外調査の様子(町会)

  • 野外調査の様子(隅田川)

  • 対策検討の様子

  • 学級発表の様子

  • 学年発表の様子

活動において工夫した点

①生徒が野外調査や聞き取りから気付き、考えることができる授業の流れを考えた
②生徒の対策を実行する費用として助成金から5万円を出すことにした

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