防災への意識を高め、対応力を身に付ける避難時訓練の実施
日田市立東部中学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年486人
活動に携わった教員数/33人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/81人
実践期間2019年11月27日
活動のねらい
①災害で避難した際に考えられる様々な問題について考えるとともに、その解決法等について体験を通して学ぶことにより、生徒の防災への意識を高めさせ、いざというときの対応力を身に付けさせる。
②地域社会と連携して取り組むことにより、中学生の参画も含め、各自治会における地域防災への意識や取組の改善に資する。
③生徒に将来の地域防災の担い手としての意識を高めさせる。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
13:20~13:35 開会行事(校長講話)
13:40~14:40 講演「生き続ける防災」
講師:木ノ下勝也氏 (レスキューサポート九州代表)
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・助成金によるレスキューサポート九州の協力により、訓練の計画段階からアドヴァイスを受けるとともに、当日は各活動班にも一名ずつのサポート体制をお願いし、生徒の質問等にも対応いただいた。
・マニュアルは用意しているが、生徒に考えさせ、試行錯誤させることに重点を置いた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
毎年、避難訓練等において、教師の指示に従い、決められたマニュアルに沿っていかにすばやく行動できるかに重点を置いた活動を実施しているが、自ら考えて行動する「自助・共助」の視点からの教育活動の見直しにつながった。
12月の地震及び火災避難訓練おいては、教員にも予告なしで実施し、避難経路の選択ミス等がみられたが、このような経験を通しての学びが、「自助・共助」の視点から重要であることが確認できた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
訓練に参加した生徒の感想には、61%の生徒が、「この経験を災害の際には生かしていきたい」趣旨の内容、その他の生徒については、参加に消極的だった生徒も含め、「参加してよかった」との内容だった。
さらに、「判断をし、一人でも助かるように頑張りたい」「災害の時にきっと役立つと思うし、自分が率先して動かないといけない」など、減災防災活動の主体者としての意識の高まりがみられた。
また、「何かあったときは、中学生ボランティアとして、みんなで協力して避難所の手助けをしていきたい」「お母さんや地域の人にも教えていきたい」など、家庭や地域防災に積極的にかかわっていこうとする態度も見受けられた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
保護者からは、「子どもが試行錯誤しながら取り組んでいるのがよい」「この経験は将来役立つ」などの感想、自治会関係者からは、「地域でもこのような訓練は必要だ」「学んだことを地域でも伝えていきたい」などの感想が寄せられた。また、「地域のお年寄、子ども達が避難してくる前の準備が、中学生の力で十分にできるのだと頼もしく感じた」という意見も見受けられた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
①「全員の生徒に体験させてほしい」との意見が多くみられたが、会場や要員等を考えると全校一斉は難しいので、毎年実施し、3年間の中で全員が体験できるように計画する。
②生徒会等の生徒主体の組織が、計画実行していくように手立てを工夫する。
13:20~13:35 開会行事(校長講話)
13:40~14:40 講演「生き続ける防災」
講師:木ノ下勝也氏 (レスキューサポート九州代表)
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金・研修受講前)と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
・助成金によるレスキューサポート九州の協力により、訓練の計画段階からアドヴァイスを受けるとともに、当日は各活動班にも一名ずつのサポート体制をお願いし、生徒の質問等にも対応いただいた。
・マニュアルは用意しているが、生徒に考えさせ、試行錯誤させることに重点を置いた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
毎年、避難訓練等において、教師の指示に従い、決められたマニュアルに沿っていかにすばやく行動できるかに重点を置いた活動を実施しているが、自ら考えて行動する「自助・共助」の視点からの教育活動の見直しにつながった。
12月の地震及び火災避難訓練おいては、教員にも予告なしで実施し、避難経路の選択ミス等がみられたが、このような経験を通しての学びが、「自助・共助」の視点から重要であることが確認できた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
訓練に参加した生徒の感想には、61%の生徒が、「この経験を災害の際には生かしていきたい」趣旨の内容、その他の生徒については、参加に消極的だった生徒も含め、「参加してよかった」との内容だった。
さらに、「判断をし、一人でも助かるように頑張りたい」「災害の時にきっと役立つと思うし、自分が率先して動かないといけない」など、減災防災活動の主体者としての意識の高まりがみられた。
また、「何かあったときは、中学生ボランティアとして、みんなで協力して避難所の手助けをしていきたい」「お母さんや地域の人にも教えていきたい」など、家庭や地域防災に積極的にかかわっていこうとする態度も見受けられた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から 保護者からは、「子どもが試行錯誤しながら取り組んでいるのがよい」「この経験は将来役立つ」などの感想、自治会関係者からは、「地域でもこのような訓練は必要だ」「学んだことを地域でも伝えていきたい」などの感想が寄せられた。また、「地域のお年寄、子ども達が避難してくる前の準備が、中学生の力で十分にできるのだと頼もしく感じた」という意見も見受けられた。
4)実践から得られた教訓や課題と次年度以降の実践の改善に向けた方策や展望
①「全員の生徒に体験させてほしい」との意見が多くみられたが、会場や要員等を考えると全校一斉は難しいので、毎年実施し、3年間の中で全員が体験できるように計画する。
②生徒会等の生徒主体の組織が、計画実行していくように手立てを工夫する。
活動内容写真
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活動において工夫した点
本校の体育館は実際に地域の指定避難所となっており、避難時において学校施設、備品等の活用については、これまで検討等を行っておらず、避難所としての学校という視点で、例えば「段ボールの保管」や「学校施設設備、備品の利用」等、地域防災の拠点として、学校の役割について考える機会とも考え、マンホールを所管している市役所上下水道局職員や市教育庁職員にも参加いただいた。
また、今後の各自治会での活用も含め訓練の際に生かしていただくために、今回の訓練には全町内から生徒を参加させた。
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資料なし