恒例となったビーチコーミングが11月4日〈土〉に開催されました。鎌倉の海岸は全国でも有数のビーチコーミングに適した場所で、わざわざ遠くからこられる方、大仏を拝観した後で浜辺に来られる外国人の方々などおられます。今回のビーチコーミングは24名と多くの方々が参加されました。説明者は日頃、鎌倉でビーチコーミングをしているエマ・ロングホーン〈英国人女性〉さんです。どのようなものが拾えるか、持ってきたサンプルで説明した後、由比ガ浜と材木座に分かれて1時間ほどビーチコーミングしました。
拾われたものは、鎌倉ならではの馬の歯、青磁・青白磁のかけら、素焼きの鎌倉エビ、ライオンと書かれたガラスの小ビン、サクラガイ、タイの歯、メノウ、タコノマクラ、海鳥の羽、サメの死骸などでした。参加した子供さんもタイの歯など拾って"お宝"と喜んでもらいました。こうして、海辺で楽しい一時を過ごすと、国境がない海、いろいろな国とつながっている海、私たちの生活に影響を与えている海などが見えてきます。
浜辺にある和賀江嶋は鎌倉時代(1232年)に築かれた港で、幕府献上の品々が運ばれてきていました。この歴史的遺跡があることでその時代の陶片などが今でも打ちあがっています。
手軽なビーチコーミングを通じて、皆さんに海への興味を持って頂く良い機会となります。こうしたユネスコ活動が皆さんのご協力できるのはとても嬉しいことです。(山田海人)
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