第11回リトリートの報告   
  7月30日から8月1日にかけて例年通り長野県和田村・目黒区青少年自然の村で開催された。
  15の国・地域から70名(留学生22・日本人青年36・講師アドバイサー12名)が参加した。     往路で2台のバスのうち1台が故障するハプニングはあったが晴天に恵まれ、充実した成果が得
  られた三日間であった。 青年達が21世紀を見据え、力を尽くした成果の数々の報告です。
  まずは伊藤委員長の報告をご覧下さい。
 
11回国際交流青年リトリートを終えて
伊藤清之・青少年対象活動委員会委員長
11回リトリートの準備は、41日のミーティングから平均2週間に1回ペースで、計9回中目黒スクウェアで行いました。最初の数回は、「コンセプト」を重点的に話し合いました。コンセプトとは、リトリート全体を包括するイメージ、方向性や目標を意味します。過去の経験から、いきなりコンセプトを決めるのは難しいと思い、スタッフにリトリートをどういうものにしたいか、あるいはどのようなイベントを設けたいか具体的に話し合ってもらい、「5つの具体目標(前号掲載)」にまとめました。                              
 この5つの具体目標から、より抽象的にコンセプトを「とっつきやすいぞリトリート!」に決定しました。これは、「誰でも参加しやすく、かつ質的には決して低くないもの」をと思い、また、第910回の「ディスカッション重視」から離れ、全体的なバランスをとろうと思い決めたものです。このコンセプトにより、イベントでは「誰でも理解しやすく楽しいものにしよう」、また、様々な作業では、「参加者に積極的な協力を呼びかけよう」、という意識がスタッフの中に生まれ、全体を一つにまとめるかぎになったと思います。5つの具体目標・コンセプトの決定が、準備における重要なステップでした。
 
 若者は写真大好き 参加者の国旗も参加者も太陽に輝き美しい
 コンセプトの決定後は、スタッフに配布した「リトリートマニュアル」を参考に、作業を進めました。やはり、今回もスタッフの中には初めて仕事をやる人が多く、詳細に問題点や解決策を検討するのは難しかったですが、リトリートマニュアルのおかげで以前より効率よく進めることができました。今回は「5つの具体目標」から、バスの時間を有効に使う、ディスカッションや国旗紹介の冊子を用意するなど、内容的にも以前にまして充実したものにできたと思います。現地では、幾つかのアクシデンも克服でき、スタッフの設定目標をクリヤーし、予想以上に一体感のあるすばらしい3日間にできたと思います。リトリート後も、熱っぽいメールが青年部のメーリングリストに飛び交っていることは、委員長として本当にうれしい限りです。
今回は、「いかにスタッフの人に、仕事を効率よくやってもらうか」ということを、以前よりも考えたように思います。具体的なアドバイスと精神論的なアドバイスを、タイミングよくしてゆくこと、使
 
い分けていくことが非常に難しいと思いました。最初は自分が仕事をするほうが速くて正確だと思っていても、仕事を分担し様々な状況を一緒に経験していくことで、最後にはスタッフが成長し大きな力になってくれたと思います。このように信頼と勇気(?)をもって次の代の人にやってもらうことなどの、見えないところでの努力は、今後も大きく実るだろうと期待しています。私にとって、リトリートを通して得られた様々な経験や、多くの人とのつながりと思い出は何にもかえられない価値があると思います。これからも、このような活動がどんどん広がっていけばと思っています。
最後に、スタッフの方々には、本当に努力が実ってよかったと思いますし、協力してくれたことに心から感謝します。加えてアドバイザーの方々や、快く講義をしてくださった講師の相良さん、鈴木先生、服部先生には、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。参加者の皆さん、また次のイベントで会いましょう!
 
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