◎ 充実の講師陣 ◎
 今年も又、ユネスコに関する識者としては有数の講師に恵まれた。ユネスコ・パリ本部で21年間もの実績をもつ目ユ協顧問の服部英二氏は今年で二回目。昨年の充実したレクチャーに感動した学生が今年は友人を誘って参加したケースも見られた。服部氏は今年の参加者の熱意と向上心に感動し、最終日「君たちは21世紀を担う希望の星」であると述べられたばかりでなく巻頭言の原稿をお寄せ下さった。
 加えて、AFCAとWUFCAの二つの団体(アジアと世界の民間ユネスコ協会の連合体・約5300協会)の会長経験があり、民間ユネスコ運動について格別の実績を持つ鈴木佑司氏。国際会議のためフィンランドへ出国直前の超多忙の合間を縫ってご参加下さった。
(6ページに講義要約あり)
 更に加えてフランス育ちユネスコ・パリ勤務経験もある国立教育研究所の相良憲昭氏(目ユ協常任理事)も若い人たちに是非お話がしたいとのことで参加。
 そしてもう一人、目黒ユネスコ協会顧問でユネスコ・パリ勤務経験もある田島重雄氏も例年通り「リトリート村長」として重鎮ぶりを発揮し、キャンプファイヤーの栄えある点火者をつとめて下さった。

 未来日記と私の充実感
  渡辺華織 (会社員)
  最終日、全員で書いた「未来日記」を預かりました。それは、私の日記の様でもあり、私への手紙の様でもあります。未来日記には、リトリートでの思い出、これから1年間の過ごし方、1年後の自分について記されています。それは3日間の感動をもとに、それぞれ自分の場所で生きようとしている私たちの姿そのものです。言葉や意志疎通の大切さを知りました。のんびりした時間を過ごしたり、星を見て、キャンプフアイヤーをしました。レクチャーやデイスカッションを通じ、新しい観点と出会いました。人とのふれあいを通して、自分を知り、他人を知りました。それぞれの体験が、心の中に刻まれ、これからの行動や、進路、勉強、人生、人との接し方に生かされていくのだと思います。 
 閉村式の時みんなが違って見えました。リトリートで、心の底から笑い、歌い、踊り、考えたからでしょうか。それぞれが命いっぱいに生きている様に見えました。
 帰りのバスの中でみんなの笑顔を見ました。それを見てほっとし自分がしてきたことに限りない充足感を覚えました。とてもうれしかったです。 皆様、勉強になりました。優しさや感動をありがとう。
いよいよバスで返る時刻 来年又逢いましょう 元気でね
  来年・ またやるぞ !!
 遠山 寛志 (学生リーダー)
 
 今回、学生リーダー、レクリエーション係、キャンプファイヤー係、などたくさんの仕事を兼任させてもらった。まず学生リーダーとしては、そこそこ頑張ったのではないかと自負しております(笑)。スタッフとして、学生リーダーとして参加した今回のリトリートからは多くのことを学ぶことが出来た。なにか一つのプログラムを
写真中央 遠山寛志君
進行させるのに、これほどの労力と手間がかかるとは知らなかった。実行するのも大変だが、準備するのはもっと大変であることを知った。この準備が十分に足りなかったのがレクリエーションだ。初日の開村式の後にゲームをする時間があったのだが(バスの故障などのトラブルによりこの時間は削られた)その準備などすぐできるだろうと後回しにしていたため、キャンプの日が近づくにつれ自分で決めたゲームが即席のような気がして、皆が盛り上がらないのではないかと不安だった。たかがゲーム、されどゲーム。余裕をもってやればそれほど不安は生じなかったのではないだろうかと思う。キャンプファイヤーに至っては、この記事の中では 書ききれないほど言いたいことがある。ただ、ここでも前もっての準備が大切で 、キャンプファイヤーだけに限らず、リトリートも事前研修の段階で始まっていると思った。リトリートは花火のようだと思う。長い時間慎重に準備を進め、当日の2泊3日で燃え尽きる花火のようだと思った。来年はこの花火を尺玉のように咲かせようと今から意気込む。
 
◎ 陰で支えるアドバイザー ◎
 全ての運営が青年達の手で行われているが、目ユ協会員の陰の支えも見逃せない。   
アドバイザー合唱団の素晴らしい ? コーラス
 目ユ協の行事として各界に呼びかけているため理事の責任は大きい。そこで、対外的な責任、行政ほか後援団体との窓口となること、最終的に赤字が出たときの処理、参加者の事故に対応すること等々、大人の責任上毎年数名以上の者が当然の事ながら参加費自弁で参加している。しかし、責任とか義務を越え参加し協力できる喜びの方が大きいのが本音である。平和のために何が出来るのか模索する青年に出会い、自分もそうありたいと思ったとき、かつての青年もこの日ばかりは本当の青年に戻る。今年も参加して良かったとの実感が湧く。今までのところ青年達とアウンの呼吸で上手くいっている事になっている。
   

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