外国人日本語スピーチコンテスト
フレンドシップメンバーが大賞受賞
第9回MIFA日本語スピーチコンテスト(7/30)が区民センターのホールで行われ、目黒ユ協日本語

クラスからも3名[ランガラージャン(インド)サーディラ(インド)マリア(イラン)] が参加し日頃の勉強の成果を発表しました。
インドのサーディラさんは「タミル語は日本語のお母さん」と題して、ジェスチャー交じりで楽しく話し、大賞(1位)を受賞しました。 イランと日本の初等教育の違いを、生活習慣を通して話したマリアさんはユーモア賞(3位)を受賞。 インドのランガラージャンさんも意見を堂々と発表しました。聴衆は話し手の意見や感想にうなづいたり、上手な話し振りに感心したりして、暖かい拍手を惜しみませんでした。
幕間にはウズベキスタンと朝鮮の民俗舞踊が披露され、会場の雰囲気はより盛り上がりました。
日本語教室 茶谷芹子(コンテスト審査員)−写真右端−
「日本語のお母さん」 サーディラ(インド) みなさん こんにちは。私サーディラと申します。マハーラジャをご存じですか。それで有名になったインドのマドラス(チンナイ)から参りました。きょうは日本語のお母さんについて話します。
日本語のお母さんはだれかしっていますか。それは私の母語のタミル語なんですよ。たとえばタミル語で 兄はアンナンです。すばらしいはスバラスィ。とんぼはトンビです。
せわはセワイなんです。よく
にているでしょう。さいしょはわからないときは英

語でかんがえて日本語を話してみました。よくできなくて、たいへんこまりました。それを聞いたしゅじんが,「あなたはタミル語でかんがえて、はなしてみてごらん。なぜと言うなら、
たんごだけじゃなく、
ぶんぽうと
じゅんばんもよく
にているためだ」とアドバイスしてくれました。その日から私もそういうふうに話してみたんですよ。まえより、つたえたいことが、やさしく言えるようになって、みんなにほめられたことは、とてもうれしかったです。だから日本と日本語ももっと好きになりました。日本語とタミル語のいろいろ
にているところは、いつも勉強しているとき、ほんとうにびっくりしますよ。でも、それよりもっと、おもしろいと思うのは、子どものあそびも、よく
にているところなんです。有名な子どもあそびの「いないいない、ばぁ」はタミル語で「カナンカナン、ベァ」と言います。ジェスチャーも
おなじだし、
じゅんばんも
おなじなのは、ほんとうに、しんじられないわねえ…。タミル語で
しりとりもありますよ。[ん/ン]がついたらおわり。日本語とおなじなんです。たのしいでしょう。だから、みなさん。日本語のお母さんはタミル語だと思いませんか?私はそんなにおもしろい日本語をもっと勉強して、私の国の人におしえてあげたいと思っています。みなさんも、ぜひタミル語をならいに来てください。ね、ほんとうに、おもしろいと
やくそくしますよ。
キャスマイ マリア(イラン)
私はこの間
こくさいりかいきょういくのおてつだいで、なかめぐろ小学校にいきました。とてもたのしかったので、きょうはイランの小学校について、はなしたいと思います。イランの小学校は土曜日から木曜日までで金曜日はおやすみです。8じに
とうこうして、まずコ一ランを読んで

、つぎに
たいそうをして国歌を歌います。それからべんきょうがはじまります。まいにち4じかんですから日本のような、
きゅうしょくはありません。みなうちへかえってたべます。男の子と女の子ははなれているちがう学校へ行きます。
しんがっきは9月23日(しゅうぶんのひ)からはじまって、6月いっぱいまでです。その間に2しゅうかんのはるやすみや2か月はんの、なつやすみがあります。イランのさいてんほうほうはとてもきびしいです。20点まんてんですが1.かもくでも9点をとるとすぐらくだいします。そしてそれを3かいくりかえすともう学校にいられません。私はこのシステムはきぴしすぎて、こどもがかわいそうなのではんたいです。イランでもっとも力を入れているかもくはさんすうとこくご(つまりペルシャ語)です。1998年のオリンピアドでイランばこうこうのすうがくが1いをとりました。
イランの先生はとてもきびしいです。前の日にべんきょうしたことを、つぎの日にききます。もし、こたえられなかったら、おやが学校によばれてちゅういをうけます。だからこどもはいっしょうけんめいべんきょうします。みなさんは日本の学校とずいぶんちがうと思いませんか。いま私のむすめはめぐろ区の小学校の3年生です。私はせんじつほごしゃかいに行ってこどもたちのじゅぎょうのビデオをみてびっくりしました。なぜなら先生とこどもたちがとってもしたしく、せいとは先生になんでも自由にしつもんをしていました。その自由が私にはとってもうらやまし.いと思いました。イランは日本から車やでんきせいひんをたくさんゆにゅうしていますが、自由もゆにゅうできるといいと思います。でも、どちらの国のこどもたちもりっぱな、おとなになってもらいたいと思います。
ほぼ原文のまま。アンダーラインは読みやすさのため入れました。 広報活動委員会
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