ユネスコ・平和コンサート・2000
平和の文化国際年記念ファミリーコンサート
   
 
第26回目黒ユネスココンサートが「平和の文化国際年」を記念して開催された。
日時:平成12年930日(土)  場所:目黒区公会堂ホール 入場者約700
主催:目黒ユネスコ協会 共催:目黒区教育委員会 ・ (社)日本ユネスコ協会連盟
後援:目黒区・(財)目黒区国際交流協会・目黒区小中学校PTA連合会・目黒区こども会連合会
 
 ヴァイオリン演奏者として世界的にご活躍の朝枝信彦さんはユネスコ活動を通じて小学生と文化交流活動を続けておられます。今回東山小学校の特設管弦楽クラブ(数々のコンクールで優秀な成績を収めている)と共演・お話を交えての素晴らしい演奏会が実現しました。ピアノ伴奏は目黒ユ協会員で、現在大学で勉学に励む田中創さん。東山小の管弦楽クラブ(60名)は永末先生の指揮のもと、楽譜なしで一糸乱れぬ見事な演奏を披露し万雷の拍手を受けました。
 演奏会は加藤会長の挨拶と司会進行で始まり、曲の合間には朝枝さんのお話や生徒さんとの質疑応答、田中創さんの紹介などを織り交ぜた楽しい会となりました。また、客席に見えていた「王宮のロンド」の作曲家すぎやまこういちさんが朝枝さんの招きで舞台に上がり、会場はひときわ高い拍手と歓声で埋まりました。
                朝枝信彦さん(ヴァイオリニスト)のトークから
「今日のコンサートで皆さんにヴァイオリンを聴いていただくのには大きな理由があります。実はこのヴァイオリンは有名な作曲家バッハよりももっと古い、今から360年位前にイタリアの巨匠アマティによって1640年頃に作られたものです。現在、世界中に20台位しか残っていない名器です。ある方のご厚意で演奏していますが、人類の文化遺産とも言えるこの名器を自分の楽しみだけに使うのではなく、多くの人々と一緒に素晴らしい音色を聴いて楽しみたいという気持ちで演奏しています。」
又、田中創さん(ピアノ伴奏)はご自身の生い立ちを次のように話されました。
 「3才からピアノを習い、東根小学校、目黒十中ではサッカー、高校ではアイスホッケーに熱中しました。高3のとき再びピアノに戻りました。それはやはりピアノが好きだったからです。その時に出合った友人は私にとってものすごく大切なものです。今日、この舞台に立つことができたことを多くの友人と両親に感謝したいと思います。」
 当日は目黒区教育委員会の方々が受け付けを、東山小学校のお母様方は会場整理を、日本ユネス協会連盟の職員はアナウンスを等々、いろいろな方々がご協力してくださいました。
  演  奏  曲  目  
1: フラッシュダンス(モロダー)Orc.    6: ミヌエットのテンポで(クライスラー)    Vn.&Pf.
2: プレリュード(バッハ)    Vn..Solo  7: 王宮のロンド(すぎやまこういち)      Orc.
3: ガボット(バッハ)     Vn..Solo  8: 天空の城ラピュタより「君をのせて」(久石 譲)Orc.
4: シチリアーノ (パラデイス) Vn.&Pf. 9: 喜歌劇「美しきガラテア」序曲 (スッペ)   Orc.
5: ユーモレスク (ドボルザーク)Vn.&Pf.  アンコール曲「四季・冬より」 (ヴィバルディ)   Orc.
    第7曲とアンコール曲は朝枝さん自らコンサートマスターとなり感動的な演奏会となりました。
 終了後も舞台の上では、朝枝さんやすぎやまこういちさんと管弦楽のメンバーとの温かい交流のひとときが見られました。
 
  このコンサートを通して、ユネスコを知り、活動を理解していただくために会場で「平和署名」
  「バザー献品」「協力会費」などを呼びかけ大変多くの方々のご協力がありました。
  [協力会費12万円余ほかテレホンカードなど] 皆さん本当にありがとうございました。   

次ページへ