NO.173
国際理解に向けて
目黒区教育委員会 教育長 大塩晃雄

平成十四年四月から新しい学習指導要領と完全週五日制が実施されます。新学習指導要領において、教育内容は、現行に比べておおむね三割程度削減され、基礎・基本を確実に身につけることができるようにすることを目標にしています。また、これからの社会を生きる子どもたちに対しては、多くの知識を教え込む教育ではなく、自ら学び、自ら考える力を育てる教育が必要とされ、さらに体験的な学習・問題解決的な学習重視に加え、国際化へ対応した教育も充実され、小学校でも「総合的な学習の時間」などにおいて英会話等が実施できるようになりました。平成十三年度は、目黒区として、小学校の外国人英語指導員を二人から五人に増員して、子どもたちが身近に外国人の先生と接しながら、英語に親しむことができる環境を整備することとしました。
  昨年十二月、中目黒小学校で「総合的な学習の時間」に係る研究発表会があり、大勢の人々が公開授業と研究協議に参加しました。私は、六年生の「世界につばさを広げよう」という授業で、子どもたちが外国の方から踊りを教えてもらったり、外国の方を囲んでグループ学習する場面を見学することが出来ました。授業の後で、ゲストティーチャーの方々は目黒ユネスコ協会の紹介であった事を聞いて、目黒ユネスコ協会の活動の広さと深さに改めて驚きました。この紙面を借りて御礼を申し上げます。今後とも目黒ユネスコ協会の発展を期待するとともに、教育委員会・学校現場との連携・協力を深めて、共に目黒区の国際化への対応を担っていこうではありませんか。
よろしくお願い申し上げます

 

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