第12回目黒ユネスコ・リトリートの終了に当たって  
                             目黒ユネスコ協会顧問  田島重雄 
1、準備状況
 今回のリトリート開催に当たって11名のスタッフが毎週集まり企画し、準備に当たったという。数ヶ月の準備は大変なものと想像するが良くやり遂げたと思う。この点、参加者と共に感謝し、その努力を評価したい。
 その結果の一つとして、今回は関西方面から数名の参加者、信州大学留学生など総計56名に達した。特にe-mai1の呼びかけが効果をあげ始めた点を新しい動向として注目したい。
 準備の成果として表現されたものは、参加者のための「携行手引」と「参加者名簿」の二つである。前者は、日程、キャンプにおける注意、食事内容、ユネスコって何だろう、各国の国旗の意味(15ケ国分空欄つき)、当面する国際問題として 貧困、食料問題、差別、常識、お国自慢、幸せ、星座の図、班別参加者名簿、世界地図、明年のスタッフ募集広吉など15項目に亘り、そして、それらには何れも英文が添付されていた。
 それらには、従来のものに比べて相当新しいものがあり、世界の問題の解説もなかなかの勉強と表現に苦心が秘められているように思う。但し、「常識」は取り上げた意味が良くわからずに終わっている。また、添付された英文も大体よいが、1ページだけ分かり難く問題があった。
 なお今後の課題として、レクチャーの講演要旨(英文添付)を手引内部に取り入れるか、別途に準備・配布する必要があるように思う。これによってレクチャーのコミニケーション問題も半分は解決されると思う。星座も初めてのものであり、良い案であったが、図が見難いこと、英文添付がないことなど改良の余地があるように思う。また、最終ページの世界地図に参加者の出身国の位置を示したら、添付地図が生きると思う。
 2.実施状況
 印象的であったのは、スポーツとキャンプ・ファイヤーで、無条件に楽しかった。参加者全員が喜んでいたと思う。
 用語の問題:リトリート運営の説明を始めとして、講義でも、日本語の分かる者、分からない者の双方に対応しなけければならない難しさがある。日本語だけでやれば、英訳する通訳をつける必要がある。英語でやれば、日本語に訳す通訳が必要になる。いずれにせよ国際的集まりであるので工夫が必要である。印刷物に日本語と英文の双方をつけた様に、双方を平等に取り扱わなければ何れかからか不満がでることになる。今後注意してその辺の準備もしなければならないだろう。
 デイスカツションヘの参加態度、発言頻度ともに、日本人学生に積極性が欲しい感じがする。このことは、成果の報告の場面でも感じた。
 服部講師の結論と関連して、今後環境問題を研究する機会を作ったらどうかということが参加者から提案された。このことは、目黒ユネスコとして取り上げて良いように思うが、如何なものであろうか?
 時間が全般的に余り守られなかった。やむを得ない場合もあったが、そうでなく10-20分と遅れた場合もあった。今後こうしたことは、21世紀の国際人として恥ずかしいこととしお互いに注意する必要があろう。
 3.其の他
 努力したスタッフの労を謝すると共に、今後の更なる発展・努力を期待したい。

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