NO.181
2001.10.15


幼い子らへの小さな言葉
目黒ユネスコ協会会長  加藤玲子


あなたの心の中を 愛で満たしてください
私たちは 相手の気持ちを よくきくことに つとめましょう
ひとりぼっちを見つけたら さそって仲間になりましょう
美しいものにふれながら
喜びも 悲しみも まわりの人々と共にわかちあう
そんな毎日で ありますように祈ります

「ユネスコ平和コンサート2001」{別記}は、黙祷に始まり、プログラムでは、幼い子どもたちにむけて 小さな言葉を贈った。

 9月11日、アメリカの朝の出来事。あたかも砂の塔が崩れ落ちたようなあの映像は、世界中の人々を震櫨させ、深い悲しみの淵に立たせた。それは、21世紀を「平和と非暴力の世紀」と定めた国際連合の決意を一瞬のうちに揺るがした。
 そして、10月8日。 アフガニスタンヘの空爆。
人々の毎日の営みが平和であると望むことは、もはや許されないのだろうか。
50余年前に国連の良心として先人によって築かれた「ユネスコ」の働きは、その存在は、
どこに姿を隠してしまったのか。

 平和を揺るがす者に対しての真の勝利とは何か。 勝利は、すべての人々にユネスコの心が受け入れられた時に初めて達成される。 今、その道が、唯一とも思える。
平和への道のりが、いかに遥か遠くであろうとも、いかに険しくあろうとも、今こそ、決意を新たに「ユネスコ」の精神を伝えたい。 その深遠な意味を,すべての人々の心に響かせたい。とくにすべての教育の現場に、熱い期待をよせたい。

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