委員会の活動紹介−その3−

交流活動委員会
 

   新年会で会いましょう    交流活動委員会の行事はまず新年会から
 
1月12日(土)12時〜14時 聖パウロ教会が会場
 会費500円または、お料理を一品お持ち下さい。

 
 日頃、お目にかかることが少ない人々とお話できる良い機会です。また、昨年入会なさった方々は是非お出かけください。目黒ユネスコ協会の雰囲気を肌で感じてください。楽しい会話が行き交い,故郷の味、家庭の味も交流の仲間に入るでしょう。人と人の交流、文化の交流、“違った系統のものが互いに行き交うこと”が交流だそうです。“行き交うこと”が大切なのですね。一方通行ではダメだということです。
 目黒ユネスコ協会は創立以来、多くの人々とお付き合いをしてきました。そして多くのことを教えていただき、また私達の持つものを共に分かち合ってきました。交流委員会は単独で活動することもありますが、他の委員会と一緒に動くこともあります。国際交流バザー、美術展、国際交流ひろば等がそうです。それらの会場が出会いの場、交流の場となります。単独ではフレンドシップメンバーと一緒の遠足や、森林公園にも行きました。ちぎり絵、墨絵の講習会もありました。このようなプログラムは会員ならどなたでも参加できます。 ショーニュースをよく読んでくださね。
 
写真下:森林公園はとても広くて迷子になりそう                     
写真右:ちぎり絵


 同封のチラシにもありますが、2月23日 2.00Pm(土)国際交流ひろば
“能に親しむ”が行われます。喜多流の方々が日本文化の紹介のために「喜多六平太(きたろっぺいた)記念能楽堂」(目黒線目黒地下駅の地上の奥:杉野体育館を左折)を開放してくださいました。重要無形文化財保持者:塩津哲生氏が舞われる「羽衣」は必見です。どうぞ万障繰り合わせて是非お出かけ下さい。外国の方々、特に青年の方は日本人を含めて日本の伝統文化を知る大変良い機会です。    
お友達を沢山お誘い下さい。(下記に塩津哲生氏のお書きになったものを掲載しました。)      
交流活動委員会委員長:宮崎富美子、副委員長:渋谷貴美子、原田貞子、鈴木静江



「観よう」とする意気を 喜多流職分 塩津哲生

 能を一度も観たことがないのに、能は「解かりにくいもの」、「たいくつなもの」ということだけは、なぜか多くの人に浸透しているようです。
 能舞台は観客席に張り出して出来ています。それは、能は観客に観せるものではなく、演者と観客とで創りあげていく要素を多分に持った芸術であるからです。極端に無駄を省き、一本の松が三保の松原を象徴し、波に浮かぶ千鳥・鴎は演者が手にした扇で千鳥・鴎の方を指すだけなのです。千鳥・鴎の置物もありません。観る人のそれぞれの心のなかに三保の松原を、千鳥・鴎を思い浮かべ、自分の舞台を創っていくのです。それは朝もや立ち込める、幻想的な松原であろうと、紅の夕陽に照り輝く松原を想い描こうと、観る人、それぞれに自由なのです。演者の力が優れていれば、観る人はその情景を彷彿とするでしょうし、そこまでの力をつけることが演者の理想でもあります。その力の最も源にあるものは気力です。静かに佇んでいる時も、演者の内面に燃焼しているエネルギーは大変なものです。そして、それを生かすも殺すも観る人達によるところが大きいのです。観ようとする意気と、演者の意気がぶつかりあってはじめて心を打つものが生ずるのだと思います。演者の魂に凝縮されたエネルギーが能の核であり、それがあの能面に血を通わせ、ほほえんで見えるのです。そこが能の難しさの所以であり、美しさの源泉でもあります。
 わずか一時間足らず、長い人生のなかではまたたく間です。「よし観てやろう」と舞台にくらいつく位の気持で観て、日本の最も誇れる伝統芸能である能の中から、何か一つでも感じとっていただきたく思います。

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