ユネスコ講座「いま、平和を考える」(報告)
 
日時 2001年12月1日(土)  場所 中目黒スクエア内青少年プラザ 参加者約50名
   主催 目黒区教育委員会   主管 目黒ユネスコ協会   企画運営 青少年対象活動委員会
 
 青少年対象活動委員会が初めて企画運営したユネスコ講座「いま、平和を考える」は会員外の青年や年輩者を含め多数参加して、「いま、平和を考える」ことの大切さを学ぶことが出来た。以下3ページはその報告である。
                           
2時に始まった講座は、@紛争地図作成 A服部英二氏のレクチャー B三名の青年の発表 C田島重雄氏のレクチャーの4部から構成され充実した企画となった。
 
第一部 世界の紛争地図作成
森田美枝子さんが、参加者に紛争の起きている地点を大きな白地図に記入させた後、あらかじめ作成してあった地図を重ねることで、如何に世界中に紛争が多いかが視覚的に確認でき参加者の気持ちが集中した。
第二部 服部英二氏のレクチャー                                                 森田さん
   優に30分を超える充実したレクチャーの概要は次ページに掲載。         
第三部 10分間の休憩中に参加者に「平和に対するコメント」を記入してもらい、それをもとに今畑希美さんがインタビューで参加者の平和への想いを語ってもらった。
  続いて@ 遠山寛志さんが、スペインで行われた「世界ユネスコ大会」に参加し、学んだ「平和的解決」の技法を紹介した。
  A 陸 衛強さんが、9月11日のテロの生じた背景を広く深く学ぶために「勉強会」を続けていることを紹介し、参加者にもその参加を呼びかけた。
  B 神谷由香理さんが「これからの企画」として、平和に関する『教育プログラム』を作成し、要望のある学校で児童生徒にユネスコの心を伝えたい。又『チャリテイプログラム』も作成実施したいので大勢の方々の協力を期待する。と頼もしい発表があった。
 (教育プムグラムには早くも川崎の小学校から要請があり6人の青年が下記別項のようなプログラムを実施した。 広報委員会注)                                                   
第四部 締めくくりのレクチャーは田島重雄顧問。概要は4ページに掲載。
                                   
上:遠山さん・下:神谷さん 



                                                     上:今畑さん・下 :陸さん
                       神谷 由香理さん(津田塾大学一年)のコメント

「今、平和を考える」ということが、9月11日を境に、とても身近で、大切な意味を持つようになってしまいました。このイベントに、老若男女、様々な人が参加してくれました。
 まず、世界の紛争地図を見ましたが、改めて世界には数え切れないほどの紛争が現在起こっていることを知りました。また、服部先生や田島先生のお話を聞き、今まで知らなかったことを知ることが出来ました。そして、参加者全員に、平和とは何かを書いてもらい、インタビューしたところ、様々な考えがあることに気づきました。最後に、私たちが考える、私たちに出来ることの提案をしました。このイベントを通して、改めて、世界で起きている問題や平和について考えることの大切さを知りました。まずは「知る」ことから始まると思いました。これからも、いろいろ勉強しながら日々を過ごしていきたいです。  


川崎の小学校6年生にユネスコの話をしに行きました 

  12月19日青少年対象活動として青年6名遠山寛志,今畑希美,青木真由美,姫野朝子、間澤知果、橋永隆行が川崎市立上丸子小学校6年生58人に「国際 理解授業」の一環としてユネスコの説明を行った。

 そのいきさつは、青年の活 動としてリトリート以外に自分達で何かできる事はないか模索する中で「子供 たちにユネスコのことを伝え、平和にいて考えてもらう」という案がでてきた。

 その話を小学校の教員をしている橋永孝子さんが学校に話をしたところ興味を持たれ、6年生の担任と校長先生から目黒ユネスコ協会に講演の依頼を頂くこととなった。

 当日は「世界の紛争」「ユネスコとユニセフの違い」「ユネスコができた経緯」「世界遺産」「識字・世界寺子屋運動」「カンボジアの生活の様子」「はがき一枚で何ができるか、」一人10分ぐらいづつの話をした。58人もの小学生を相手に説明をするのは初めての経験であり不慣れでたどたどしい一面もあったが、模造紙・掛図・写真を使い、クイズやグループワークを取り入れ楽しく教えられたと思う。授業のあと生徒と一緒に給食を頂き、楽しい時間を過ごさせてもらった。次の日には「ユネスコ協会の皆さんへ」という題で全員に感想文を書いてもらった。「ユネスコとユニセフの違いが分かった。」「学校に通えない子がいることにびっくりした。」「書き損じハガキを募金に回す。」などの感想が多かった。少しでも心の中に残るものがあればと思う。                             橋永隆行(青少年対象活動委員長)

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