No.189

2002.7.12

「目黒ユネスコ協会」のさらなる発展を願って
目黒区長 薬師寺克一

世界中が注目する4年に一度のサッカーの祭典、「ワールドカップ日韓大会」は、この一ヶ月間、各地で白熱した試合が繰り広げられました。懸念された安全確保等につきましても大きな問題もなく、世界各国の多くの国民に「夢と感動」を与えてくれた大変素晴らしい大会であったと思います。
 そして、「世界の共通語」とも言われるサッカーというスポーツを通じて、世界中から集まった人々が、言葉と文化の違いなどを超え親交を深めていくことにより、国際理解・国際交流が進展し、ひいては、世界の恒久平和につながっていくことを心から願っております。
 また、本大会では、クリーンキャンペーンや通訳、少年サッカー指導、警備態勢の確保など、ボランティア活動が活発に展開されたことも特筆されます。
 このことは、ユネスコの精神を基本に、地域から世界へ向けて活動する国際ボランティア団体としての「目黒ユネスコ協会」の皆様の活動と一脈相通ずるものがあるものと存じております。
 日頃より国際理解講座の開催やチャリティコンサート、青年リトリート(合宿)や書き損じはがきの回収など、様々な活動を着実に進められておられる皆様方の姿に、改めまして敬意を表するとともに、区民の皆さんの国際理解と国際交流の促進に大いにご貢献いただいておりますことに、深く感謝を申し上げる次第でございます。
 最後に、目黒ユネスコ協会の活動が区内はもとより目黒から世界へ向けて発信されますことをご期待申し上げるとともに、加藤会長をはじめ会の皆様方のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、あいさつとさせていただきます
薬師寺区長さんからの原稿は7月2日に頂戴しました。7月2日はご承知の方も多いと存じますが、日本がユネスコに加盟した記念日です。1951年6月21日第6回ユネスコ総会で、賛成42反対1棄権0で日本のユネスコ加盟が決定しました。国連の通常の手続きに従い、日本政府代表が署名した加盟受諾書が、ユネスコ憲章に、その原本保管の英国政府代表によって追記され国際的な手続きが7月2日完了しました。日本の国連加盟(1956)に先立つこと5年前のことです。
目黒区が新しい庁舎に来年1月移転します。そして目黒ユネスコ協会も五本木小学校内に新しい事務局が与えられ、新しい歩みを始めます。2ページの会長の決意も合わせてご覧下さい。
189-2へ