No.192-2


第45回美術展に寄せて
 
文化活動委員長 望月 昇
 
 私がユネスコ美術展に出品して早いもので、もう30年程になります。当時(昭和44−5年ごろ)の美術展は、美術作家として世間で名だたる方々の作品展として格調高く、趣味で絵を描いていた私などの作品が出品できる様な雰囲気ではありませんでした。それもその筈で、目黒ユネスコ協会のユネスコ美術展は、当初、香取正彦氏(人間国宝)はじめ横江嘉純、小川 智、古茂田守助、佃 武昭、芳賀 力、望月鏡一、井高帰山(初代)、安原喜明、岡部繁夫、井高宏・帰山)他目黒区在住の美術作家約20名が東急東横店で第一回美術展を開催し、その後京都ユネスコ協会と合同で「日本ユネスコ展」を三越本店ギャラリーで開催するなど輝かしい実績があります。それは「会員として、美術の世界がどのようにしたらユネスコ運動に協力できるか?」という専門家集団の自問自答の行動が美術展という形になっていたためであります。
 私事で恐縮ですが、幸いなことに、当時のユネスコ美術部長で、都立明正高校美術教師の故小川智先生の推薦で美術会員に加えて頂きました。(小川先生にはデッサン等、ユネスコ美術教室で個人的に色々教えていただきました)。そのような状況の中、当時の会長でいらした加藤いさ子氏(現会長の母上)が、専門家だけのユネスコ美術展から脱皮して、ユネスコ会員がだれでも参加できる、会員みんなの美術展にしていきたいとのお考えから、その後、作家と会員の合同展という形になりました。私もこの考えに賛同し、現会長加藤玲子さん、瀬川理事、浜田理事、他皆さんの協力をいただきながら、微力を尽くして参りました。
 今年の美術展も、老若男女様々な方の、いろいろな分野の作品が並びました。薬師寺目黒区長さんの写真も、小学生の絵も、アメリカンスクールの生徒さんの作品も、井高帰山氏のようなプロの陶芸作品も、色々あります。「美術を通して、どのようにユネスコ運動に協力できるか?」今後も会員の皆さんと一緒に活動を進めて参りたいと思います。
 末尾ながら、アメリカンスクール100周年記念美術展の数ある作品の中から、自由に選択させて下さり、又別項の原稿をお寄せ下さった二森 騏さんに心から感謝申し上げます。  
 
      写真・上 美術展展示コーナー(入り口)     写真・中 二森 騏氏出品
      写真・下 アメリカンスクール生徒の作品 一部

目黒ユネスコ協会の美術教室 
皆さんどうぞご参加下さい
 
ユネスコ・水墨画教室 講師:津田陽一氏 会場 緑が丘文化会館 第6研修室(美術室)
  今年は9月24日(火)〜10月22日(火)全5回開催されました。受講生の作品も展示されています。  ユネスコ・ハードパステル画教室 講師:瀬川智貴氏 会場 緑が丘文化会館第6研修室(美術室)
  今年は9月27日(金)〜10月25日(金)全5回 開催されました。受講生の作品も展示されています。 その他、松田幸三氏による水彩画教室や井高洋成氏による陶芸教室も目黒ユネスコ協会の美術活動として定評があります。目黒ユネスコ美術教室(目黒区教育委員会主催・目黒ユネスコ協会主管2教室)はその都度ショートニュースと「広報めぐろ」2教室)でお知らせしますので、こぞってご参加下さい。
   

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