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文化活動委員会
 

 文化活動委員会には、大きく二つの活動があります。
 
その1  ユネスコ美術展
 
 このことについては先月号にも掲載されましたのでご覧になった方も多いと思いますが、主要なことを再録してみましょう。
 
  目黒ユネスコ協会のユネスコ美術展は、当初、香取正彦氏(人間国宝)はじめ横江嘉純、小川 智、古茂田守助、佃 武昭、芳賀 力、望月鏡一、井高帰山(初代)、安原喜明、岡部繁夫、井高宏・帰山)他目黒区在住の美術作家約20名が東急東横店で第一回美術展(1957.9.10-15)を開催し、その後京都ユネスコ協会と合同で「日本ユネスコ美術展」を三越本店ギャラリーで開催(1967.8.15-20)するなど輝かしい実績があります。それは「会員として、美術の世界がどのようにしたらユネスコ運動に協力できるか?」という専門家集団の自問自答の行動が美術展という形になっていたものであります。
 
そのような状況の中、当時の会長(1975-1989)でいらした加藤いさ子氏(現会長の母上)が、専門家だけのユネスコ美術展から脱皮して、ユネスコ会員がだれでも参加できる、会員みんなの美術展にしていきたいとのお考えから、その後、作家と会員の合同展という形になりました。
  昨年(2002.11.19-23)の美術展も、老若男女様々な方の、いろいろな分野の作品が並びました。薬師寺目黒区長撮影の写真も、小学生の絵も、アメリカンスクールの生徒さんの作品も、井高帰山氏をはじめプロの陶芸作品も、色々ありました。「美術を通して、どのようにユネスコ運動に協力できるか?」今後も会員の皆さんと一緒に活動を進めて参りたいと思います。

 そ の2  ユネスコ・チャリティーコンサート
 
 ユネスコ・チャリティーコンサートは今から28年前、1975年「音楽を通してユネスコ運動を・・・」という浦田陽子氏とヨルゲン・フォゥグ氏の二人の提案から始まりました。このユネスコ・コンサートは、「目黒ユネスコ協会主催/目黒区教育委員会後援」であったり、時には「共催」であったりと、常に目黒区教育委員会の支援を頂いています。そして、広く目黒区民に地域で美しい音楽を聴く機会を提供すると同時にユネスコ運動の普及を目的としています。昨年は区民の文化活動の中心の場となるであろう「めぐろパーシモンホール」の「オープニングシリーズ」に相応しく前述のお二人を中心とした「ウイーンピアノ四重奏団」をお迎えし、多くの子どもたちを招き、第30回ユネスコ・チャリティーコンサートを開催しました。その感動は皆様の記憶に新しいことでしょう。
  そして、このコンサートの収益は「ユネスコ世界寺子屋運動」や「世界遺産保護」等ユネスコ活動を支える大切な働きに役立っています。1975年の第1回の収益は「バングラデシュSOS」、昨年の第30回は「アフガニスタン教育支援」でした。出演者の皆さんもこの主旨をご理解下さりボランティアの心で出演してくださっています。
 
 これからも、このような目的をご理解いただき一人でも多くの会員が、美術展やコンサート会場へ足を運んでくださるようお願いいたします。
   写真・上 アメリカンスクール生徒さんの作品 
   写真・下 ユネスコ平和コンサート2002のアンコールで世界初演・ウィーンのいざない 作詞:町田昌子、作曲
        ・指揮:安藤由布樹)を歌う「早春の会合唱団」「コーラスひまわり」の皆さんとウィーンピアノ四重奏団
文化活動委員会 委員長 望月 昇


今年のコンサート予定

 3月 8日(土)
第31回チャリティコンサート 関屋まきピアノリサイタル  めぐろパーシモンホール
10月13日(祝)
ユネスコ平和コンサート2003 白石光隆と川井綾子ピアノデュオリサイタル  同
 

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