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第31回目黒ユネスコチャリティーコンサート

関屋まきピアノリサイタル
 
会場 めぐろパーシモンホール(大ホール)  日時 2003年3月8日
主催 目黒ユネスコ協会 後援 目黒区、目黒区教育委員会、目黒区国際交流協会、(社)日本ユネスコ協会連盟
           
 プログラム シューベルト     ソナタ変ロ長調D960 (遺作)
ガビトヴァ      OSSAM “飛”
ラヴェル       優雅で感傷的なワルツ
ストラヴィンスキー “ペトルーシュカ”より3つの楽章
 
  関屋まきさんの目黒ユネスコ協会チャリティーコンサートへの協力は今回が二度目。開場を待ちわびたように、お年寄りを交えた家族連れが、にこにこと親しげに着席する。堅苦しさのない、うち解けた明るい雰囲気がただよい開演を待つ。
 それにしても、意欲的な人である。プログラム第一部。シューベルトの「遺作」ソナタ変ロ長調D960。40分近い長大な、しかも精神性の深さを求める、息の抜けない作品を第一部に置くすごさ。若さと自信が両立しているに違いない。
 第二部の第一曲は本邦初演。モスクワ音楽院の友達の作品で、その友達がごく最近結婚したので、「皆さん拍手を」と述べて作品を紹介。司会役の加藤会長の質問にも気さくな受け応えで会場は完全にまきさんペースとなった。アンコールも2曲用意しましたと最後までニコニコムードで、家族ぐるみで音楽を楽しむ雰囲気のチャリティーコンサートとなった。又休憩時間、フレンドシップメンバーが民族衣装で歓談交流を深める姿も美しく、更にお国で使われる教科書や教材の展示など目黒ユネスコ協会ならではの場作りとなった。
 
 次の日、まきさんは疲れも見せず、五本木小学校を訪ね全校生徒の前で、リクエストを含めてなんと13曲をプレゼントする交歓会をして下さった。明るい性格に子どもたちも活発に手を挙げて、ついには一年生が弾くピアノを後ろから手を添えて共演するなど子どもたちも興奮気味。「おじいさんの古時計」や 「キラキラ星」などを合唱し、さいごは「子犬のワルツ」で締めくくられた。
 
 ユネスコのチャリティーの心を全身で、それも何気なく実践するまきさんの姿に、私達はスタッフとして応援しながら、逆にいろいろと教えられる事ばかりであった。多額の収益がユネスコ活動に与えられた事に感謝し、まきさんの今後のご活躍を祈るばかりである。    広報委員会 Y.O

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