No.202-3


おいしくて楽しかった「韓国スタディツアー」!
 
企画:目黒ユネスコ協会  同行講師:金 泰希先生
 
 「皆さんは、2年間韓国語を勉強してきました。そろそろ韓国の町で使ってみましょう。」
キムテイ先生のこの言葉でハングル講座メンバーの韓国行きの準備が始まりました。「韓国語を使い、韓国と韓国の人に触れる機会にしましょう。それには3〜4名のチームに分け、チームごとにどこに行きたい、何をしたいなど観劇や観光のスケジュールをたてるのです。使うのは一般の交通機関の地下鉄、バス、列車ですよ。夕食は全員で1日目は韓定食、2日目は焼肉です。」仕事の都合などで参加できない人もいましたが、キム先生と一般会員の参加者2名を含め総勢15名。10月17日から2泊3日のツアー。成田を出発。
 インチョン空港で先生が連絡用に携帯を借ります。宿泊所であるミョンドンのソウルローヤルホテルから、ムグンファ、トッキ、チング、アギデジ(日本名でむくげ、うさぎ、ともだち、くいし
んぼ)4チームが飛び出しました。
 
韓国ユネスコ協会連盟訪問
 先生の課題の1つに、知友人を訪ねましょうがあります。私のムグンファチームは、韓国ユネスコ協会連盟を訪ねることにしました。幸いホテルから歩いて3分。立派なビルです。3フロアーぐらいをユネスコ関係機関が使っているようです。ユネスコ韓国委員会のシンさんが連盟まで案内してくれました。チョン事務局長は不在でしたが、事業・行政担当のキム幹事にお会いできました。カプチャギ ワソ シルレハムニダ.(突然お伺いし失礼しました。)スカイライナーの中で綴った泥縄の挨拶文です。通じているのだろうか?とにかく読み上げます。「友好のために目黒ユネスコ協会からショートニュース(英文つき)をお届けにあがった。当協会では韓国の方もたくさん活躍されている。加藤会長からもよろしくとのことである。」今回のツアーには、加藤会長を始め理事、会員各位の支援を受けています。とにかく懸命に喋ります。なんとか通じたようです。キム幹事から韓ユ連の組織、活動の説明がありました。これは、キム先生の通訳なので安心です。韓国のユネスコ地方組織は、16。ソウル全体で1つ。いま自然や文化遺産の写真展を各所で開催している、など。
韓ユ連訪問を無事終了。
 
盛大な晩餐会
 ロープウエーでソウルタワーへ。夕食は、キム先生予約の店で全員で韓定食。おいしくて安い。キム先生がいまNHKTVハングル講座に出演されていますが、同じく出演中の山野内さん、前に出演されていた川原みなみさん(お二人とも年始までハングル講座のメンバー。現在延世大学・韓国語学堂に留学中)また浅野さんの知人の韓国外国語大学の李教授
なども見え、参加者も豪華で盛り上がりました。
 
楽しかった見学・見物
 ムグンファチームは、2日目はソウル駅から特急ムグンファ号に乗り水原(スウォン)へ。華城(世界文化遺産)と民俗村を見物。3日目は徳寿宮や景福宮などソウル市内観光。お土産の買物は、南大門市場。チョンノとかトンデムンシジャンとかの駅の名前を耳にしますと、ああ教科書に出てきた名前だとなにか嬉しい思いがしました。
 他チームも、劇場でナンタや伝統芸能を見たり、カジノでしっかりお土産代を稼いだり、はたまた夜のドライブで統一展望台付近で衛兵に止められて恐い目にあったりといろいろ体験できたようです。私もスウォンの町で、市内バスに時刻表がない、合図をしないとバスが止まってくれないなど、へえーという体験をしました。民俗村からソウルまで高速バスで帰りました。1時間半の予定が交通渋滞で2時間半かかりましたが、その料金が千四百ウォン(140円)。その安さにはびっくり。地下鉄の駅を探します。地図を見せながら韓国の人に聞きます。チグム オディエヨ?(いまどこですか?)私の韓国語が
通じるのが、感激より驚きでした。
 
優しさにふれた旅
 韓国は初めてという人が5人。さてどうなるかと思いましたが、キム先生の企画と指導の素晴らしさ、参加者全員の協力で思い出に残るツアーになりました。高速バスの中でお菓子をくれた陽気なおばさん。朝粥の店の場所を露店のおばさんに聞いても分からなかったとき、近づいてきて店まで案内してくれた若い女性。また夕食の店まで行くのに地下鉄のホームが分からなかったとき、教えてくれた後追ってきて方角が同じだからといってついてきてくれ、次の駅ですよと言って電車を降りていった若い女性。それぞれに親切で素敵だったお二人のミョンドン アガシ(お嬢さん)。お蔭でいい韓国ツアーができました。ありがとう。
研修活動委員会 ハングル講座 中村 正
 
写真:上 左端・キム幹事−キム先生  前列右端・シンさん  写真:下 インチョン空港での一行
(筆者の中村さんは後列右から3人目・編集者注)


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