第33回 目黒ユネスコチャリティーコンサート 
陽子フォゥグとウィーンフィルの仲間たち
主催:目黒ユネスコ協会/後援:目黒区教育委員会・(社)日本ユネスコ協会連盟/協力:くるりんぱ・くらぶ
2003年11月20日(木)目黒区民センターホール
  ウィーンの風 
     PART−U
  
      曲    目
       ロッシーニ 
 弦楽器の為のソナタ ハ長調             
       フンメル
 ピアノ五重奏曲 作品87 変ホ短調
       ショパン
 ピアノ協奏曲 作品11 ホ短調
 
   (ピアノ+五弦楽奏者による室内楽の形で演奏  
   ・恐らく日本で初演奏)
 
ピアノ 陽子フォゥグ
第一バイオリン ウィルフリート・和樹・ヘーデンボルク  第二バイオリン ハラルド・クルムペック
ヴィオラ ヘルムート・ヴァイス   チェロ ヨアゲン・フォゥグ
コントラバス マンフレード・ヘッキング
 晩秋にしては珍しく、強い雨脚の日となった。しかし出足は心配をよそに皆さん早めで、念入りなリハーサル後の再度のピアノの調律終了を待たずに開場となった。もし招待客がこれ以上見えたらスタッフ会員は席を譲る予定のところ、若干の空席を残してほぼ満席という状態で開演となった。
 陽子フォゥグさんとお馴染みのウィーンフィルメンバーの根強いフアンが多いことがうかがえる。第二部のショパンのピアノ協奏曲はオーケストラパートを5人の弦で受け持つという珍しい編成。「恐らく日本では初演奏」とあるように大変珍しい聞き物であった。これはまさにウィーンフィル・メンバーの真骨頂をあらわす演奏ではないか。演奏者が楽しそうであれば聞き手も楽しい。とくに陽子フォゥグさんのピアノは弦とよく調和し、ときにこれをリードし、ときにこれに溶けこみ、弦が5人しかいないことを意識させないごとく、あたかも大編成のオーケストラとの競演であるかのごとく、美しい音色でショパンを楽しませてくれた。今年は目黒ユネスコ協会の50周年記念行事を飾る重要な演奏会で再びお目にかかることが決まっている。楽しみである。       
  写真:芸術文化・望月  文:広報・奥澤
第46回 ユネスコ美術展 
2003年11月19日(水)〜24日(月)   目黒区美術館区民ギャラリー
  主催 : 目黒ユネスコ協会・目黒区・目黒区文化団体連合会・目黒区教育委員会・目黒区芸術文化振興財団
  協力 : (社)日本ユネスコ協会連盟
絵画・工芸・書・写真・・・目黒ユネスコ協会の美術作家の作品に並んで、アジアの子どもたちの絵日記も数多く展示され、ステンドグラス教室やハードパステル画教室の作品もなかなかの出来映えで会場を楽しく飾っていた。毎年出品するレギュラー会員の水準の高さにはただ敬服するばかりであるが、はじめて習ったステンドグラス作品の面白さや、子どもの素直な表現力には目を奪われるものがある。さらに近年新入会員や若い方々の参加が積極的になってきたことも嬉しいことである。ユネスコを通じた交わりの豊かさが感じられる楽しい美術展となっていた。                                      
広報:奥澤

写真左 : アジアの子どもたちの絵日記  写真右 : 右から薬師寺目黒区長(顧問)武藤目黒美術館長、解説役の原田事務局長


次ページへ