Short-News No.216-P1
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地域に育まれて

目黒ユネスコ協会 会長 加藤玲子

   目黒ユネスコ協会創立50年のあゆみの編集にあたり、この10年に「節目の時代」と名づけた。1945年、第二次世界大戦が終結してから半世紀を経た年から「節目の時代」は始まる。国際連合憲章の発効(1945年10月24日)に続き、ユネスコは、1945年11月16日に創立総会を行った。平和を希求した日本の民間人は、それを機に「日本ユネスコ協力会(後に日本ユネスコ協会連盟)」を組織した。それは、世界に先駆けての民間ユネスコ運動の灯がともされた時であった。それらの半世紀を記念する節目を越えながら、昨年10月、わが目黒ユネスコ協会も50年を経て、さらにその10月1日付けをもって任意団体から特定非営利活動法人へと移行した。

 新年度を迎えて思う。「目黒ユネスコ協会は、この地域に、なんと温かく育まれてきたことか」と。そして、法人としての初年度にあたり、歴史を重んじながらも、より自らに厳しく、よりさわやかな運動体として怠りなく歩み続けることを願う。5月の総会で、役員、理事は任期を終える。また、新しい空気が送りこまれ、いままでそうであったように地道な仕事がひとつひとつ積み上げられていくことを期待したい。

 4月25日(月)には、(財)目黒区国際交流協会及び(財)目黒区芸術文化振興財団との共催で、スマトラ沖地震・インド洋津波災害支援チャリティーコンサートを開催する。新年度初の大きな仕事だ。後援団体、協賛各関係機関はもとより、多くの団体や町会までもが、ひとつの目的のために橋を掛け合う催しだ。その宵のコンサートは、そのまま、この地域から海を越えてインドネシア、タイ、スリランカに「心を込めた橋」をかけることとなる。

 いま、日本は、アジアのなかでいくつかの問題に直面している。政治的解決が求められるが、一方、ユネスコ精神を基盤とした民間相互の働きも欠かせない。
 あらためて、ひとつひとつのユネスコ活動に多くの皆様のお力添えをお願いしたい。
 
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◎地域に育まれて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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◎総会にお出かけ下さい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎二つの国際交流会議に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎お知らせと予定/編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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