「私を守る あなたを守る 地域を守る」~減災に取り組む主体的な生徒の育成と地域との連携の構築を目指して~
宮崎県立門川高等学校
活動に参加した児童生徒数/1~3学年397人
活動に携わった教員数/50人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/25人
実践期間2017年5月1日~2018年1月31日
活動のねらい
本校が所在する門川町は日向灘に面し、今現在危惧している南海トラフ地震が発生した場合は大きな被害が予想される地域である。そのような地理的条件にある本校は、有事に対する日頃からの意識を高めるとともに門川町の指定避難所としての訓練が必要である。そこで本活動では、次の目的をもって取り組む。
①減災(防災)のための知識・技能の習得を図り、生徒が主体的に活動できる実践力を高める。
②生徒、教職員、自治体、地域住民、保護者等と一体となった避難所運営の研修に取組、地域連携を構築する。
③減災(防災)教育で取り組んだ内容を生徒の視点でまとめ、それを保護者や門川町内の小中学校、役場等に配布し、減災(防災)教育の啓発を図る。
活動内容
1)実践内容・実践の流れ・スケジュール
平成29年 5月 1日 避難訓練(地震・津波)
5月18日 第1回学校安全連絡協議会(学校、PTA、門川町役場、地域区長)
6月28日 職員研修「救急救命講習」
7月 6日 防災教育講話「災害に対する備えの大切さについて」
講師:自衛隊宮崎地方協力本部長
8月22日 第2回学校安全連絡協議会(学校、PTA、門川町役場、地域区長)
9月14日 「風水害版避難所HUG研修」(学校、地域住民、門川町役場)
11月 1日 みやざきシェイクアウト訓練
11月 9日 防災教育講話「防災(減災)について学ぶ」
講 師:宮城県気仙沼市立階上小学校 主幹教諭 畠山 友一 先生
参加者:全校生徒、本校職員、PTA、門川町役場、地域住民、門川町内小・中学校防災担当者
平成30年 1月11日 避難訓練(地震・火災)
1月26日 生徒会役員防災研修
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
①外部講師を招いて講演会を今年度は2回実施することができ、その内の1回は県外から講師を招き、地域と一体となった取組を実践することができた。(助成金の活用)
②学校安全連絡協議会に参加していただく地域住民(区長)の経費を捻出することができた。(助成金の活用)
③学校行事としての防災教育だけではなく、日常の学習(教科)指導の中で取り組める減災(防災)教育を検討し、平成30年度からの充実を図ることができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・校内の避難訓練では、授業時間中の訓練から休み時間に地震が発生した場合に変更し、生徒自らが考え、判断し、行動できる訓練に改善した。生徒たちは普段の訓練との違いから戸惑う場面があったが、自助・共助の観点から充実した内容になった。
・HUG研修を地域の方々と合同で実施することで、有事の際の備えや行動等をお互いに交流を深めながら考えることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・減災(防災)教育研修を通して、地震・津波・河川氾濫等についての知識が身につき、自ら考え、行動でする意識が高まった。
・生徒会役員を中心に、登校経路の危険個所や避難場所等を確認し、その内容を全校生徒に周知するなど減災(防災)に対して自主的・積極的・共同的な態度が身についた。
・共助の観点から地域を知る機会になり、地元を愛する心(気持ち)が育てることができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教師一人一人が減災(防災)に対する意識を高め、避難訓練等を通して組織的・系統的な行動を確認できた。
・PTAと連携して、生徒の備蓄品を確保できた。
・本校は門川町の避難所になっており、町の防災担当職員及び地域区長と避難所の初動について協議することができた。
・地域や行政と自助・共助・公助を目的にした「学校安全連絡協議会」を定期的に開催し、各役割を確認するとともに地域連携を深めることができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・新設された健康スポーツ系列で、2年次に防災士の資格取得を目指す。この学習の取組を通して、学校及び地域の防災(減災)リーダーの育成に努める。
・減災(防災)教育を充実させ、成果を上げていくためは、学校、行政、地域住民等との繋がり(連携)が必要であると考える。今後も「学校安全連絡協議会」を定期的に開催し、学校及び地域の減災(防災)力を高めていきたい。
・現在、「学校安全連絡協議会」の主幹は本校であるが、今後は行政または地域区長に移管し、名称も「学校・地域安全連絡協議会(仮称)」に変更し、持続的な活動になるようにしていきたい。
平成29年 5月 1日 避難訓練(地震・津波)
5月18日 第1回学校安全連絡協議会(学校、PTA、門川町役場、地域区長)
6月28日 職員研修「救急救命講習」
7月 6日 防災教育講話「災害に対する備えの大切さについて」
講師:自衛隊宮崎地方協力本部長
8月22日 第2回学校安全連絡協議会(学校、PTA、門川町役場、地域区長)
9月14日 「風水害版避難所HUG研修」(学校、地域住民、門川町役場)
11月 1日 みやざきシェイクアウト訓練
11月 9日 防災教育講話「防災(減災)について学ぶ」
講 師:宮城県気仙沼市立階上小学校 主幹教諭 畠山 友一 先生
参加者:全校生徒、本校職員、PTA、門川町役場、地域住民、門川町内小・中学校防災担当者
平成30年 1月11日 避難訓練(地震・火災)
1月26日 生徒会役員防災研修
2)9月研修会の学びの中から自校の実践に活かしたこと。研修会を受けての自校の活動の変更・改善点。
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点。助成金の活用で可能になったこと。
①外部講師を招いて講演会を今年度は2回実施することができ、その内の1回は県外から講師を招き、地域と一体となった取組を実践することができた。(助成金の活用)
②学校安全連絡協議会に参加していただく地域住民(区長)の経費を捻出することができた。(助成金の活用)
③学校行事としての防災教育だけではなく、日常の学習(教科)指導の中で取り組める減災(防災)教育を検討し、平成30年度からの充実を図ることができた。
3)実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
・校内の避難訓練では、授業時間中の訓練から休み時間に地震が発生した場合に変更し、生徒自らが考え、判断し、行動できる訓練に改善した。生徒たちは普段の訓練との違いから戸惑う場面があったが、自助・共助の観点から充実した内容になった。
・HUG研修を地域の方々と合同で実施することで、有事の際の備えや行動等をお互いに交流を深めながら考えることができた。
②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
・減災(防災)教育研修を通して、地震・津波・河川氾濫等についての知識が身につき、自ら考え、行動でする意識が高まった。
・生徒会役員を中心に、登校経路の危険個所や避難場所等を確認し、その内容を全校生徒に周知するなど減災(防災)に対して自主的・積極的・共同的な態度が身についた。
・共助の観点から地域を知る機会になり、地元を愛する心(気持ち)が育てることができた。
③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
・教師一人一人が減災(防災)に対する意識を高め、避難訓練等を通して組織的・系統的な行動を確認できた。
・PTAと連携して、生徒の備蓄品を確保できた。
・本校は門川町の避難所になっており、町の防災担当職員及び地域区長と避難所の初動について協議することができた。
・地域や行政と自助・共助・公助を目的にした「学校安全連絡協議会」を定期的に開催し、各役割を確認するとともに地域連携を深めることができた。
4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
・新設された健康スポーツ系列で、2年次に防災士の資格取得を目指す。この学習の取組を通して、学校及び地域の防災(減災)リーダーの育成に努める。
・減災(防災)教育を充実させ、成果を上げていくためは、学校、行政、地域住民等との繋がり(連携)が必要であると考える。今後も「学校安全連絡協議会」を定期的に開催し、学校及び地域の減災(防災)力を高めていきたい。
・現在、「学校安全連絡協議会」の主幹は本校であるが、今後は行政または地域区長に移管し、名称も「学校・地域安全連絡協議会(仮称)」に変更し、持続的な活動になるようにしていきたい。
活動内容写真
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防災教育講話
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HUG研修
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生徒会役員防災研修
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避難訓練
防災教育講話
HUG研修
生徒会役員防災研修
避難訓練
活動において工夫した点
・避難訓練では、職員の担当割り振りを行わず、避難の状況等を確認しながら、機転を利かした自分の動きができるように工夫した。
・学校行事としての減災(防災)教育だけでなく、教科の学習でも取り組むために、各教科主任と教科の単元で取り組める内容を検討した。次年度からは、教科でも取組む計画である。
・地域の減災(防災)力を高めるために、本校でのHUG研修に地域住民にも参加していただき、地域連携の取り組みを実践した。
・地域区長、行政、PTAと共同で実施している「学校安全連絡協議会」に門川町内の小・中学校の防災担当職員にも参加していただき、校種別の取組を共有するとともに今後の協議会の取組について一歩前進することができた。
資料ダウンロード
資料なし