宇宙一ステキなチーム綾中の創造と『持続可能な社会の担い手』としての生き方を真剣に探究していく子どもたちの育成をめざして

綾町立綾中学校

活動に参加した児童生徒数/1~3学年196人
活動に携わった教員数/25人
活動に参加した地域住民・保護者等の人数/50人

実践期間2015年4月1日~2016年3月20日

活動のねらい

持続可能な社会の担い手としての生き方を真剣に探究する子どもたちの育成

活動内容

1) 実践内容・実践の流れ・スケジュール
①「2040年の命にむけて」というテーマで、総合的な学習の時間(「てるはの時間」)を中核に教育活動を再構築

②「自分の命は自分で守る」を意識した避難訓練の実施
◇ねらい
 不審者侵入、地震後の火災における安全な避難方法について基本的心得を知り、実行できる態度を養う。
◇指導計画
 《事前指導》(10分) 実施当日以前の朝の会
    学級担任が、緊急時の四つの心得、及び集合場所での心得等について語る。
 《避難訓練》(50分)
    不審者対応~5校時授業開始後、2階の理科室あたりに不審者が現われたという想定
    地震発生後の火災~1校時開始後地震が起こり、1階の相談室で火災が発生したという想定
 《事後指導》(15分) 当日の帰りの会
   「緊急時の避難の要領は理解できたか」「防災に努め、協力する心構えはできたか」等の視点で、
    子どもたちに自分の行動を評価させる。
③「2040年の命にむけて」シンポジウムの開催
◇ねらい
 「母なる地球」「ふるさと」に住む一人の人間として「何を大切に考えるべきか」、次の世代に素敵な地球、
  そしてふるさとをプレゼントするために「どう生きるべきか」について、一人ひとりが本気で考え、語り
  あうことをとおして、今自分が生きている意味について考える。
◇内 容
 《実践発表》 ~ ユネスコスクールとしての活動についての報告
   ・綾町立綾小学校 ~ 「守ろう!ぼくらのふるさと綾」
   ・大牟田市立吉野小学校 ~ 「吉野小桜プロジェクト」
   ・綾町立綾中学校 ~ 「世界的観光都市京都の謎を探る!~まちづくり~」
   ・気仙沼市立階上中学校 ~ 「私たちは未来の防災戦士」
 《パネルディスカッション》 ~ 「2040年の命に向けて今できることは?」
   ・気仙沼市立階上中学校生徒会長 菊田 和奏
   ・綾町立綾中学校生徒会副会長  岩本 樹奈
   ・NPO法人みんなのくらしターミナル代表理事 初鹿野 聡
   ・綾中学校校長 猪野  滋

2)9月の研修会での学びから自校の実践に生かしたこと、研修会を受けての自校の活動の変更・改善点、
  
昨年度まで(助成金を受ける前)の実践と今年度の実践で変わった点、助成金の活用で可能になったことなど。
◇階上中学校の子どもたちの姿から、防災という面からも、「学校が地域を創造する」ことの大切さを学ぶことができた。
◇防災教育が「持続可能な社会」において、とても重要であることを自覚することができた。
◇助成金のおかげで、防災の視点も組み込んだシンポジウムを開催することが可能となった。

3) 実践の成果
①減災(防災)教育活動・プログラムの改善の視点から
◇まだ断片的にしか、教育活動に減災教育を取り入れることができていないため、成果が上がったかどうか評価することはできないが、先日開催した「2040年の命に向けて」シンポジウムにおいて、階上中学校に参加していただいたことにより、減災教育の重要性について認識を深めることができた。

②児童生徒にとって具体的にどのような学び(変容)があり、どのような力(資質・能力・態度)を身につけたか。
◇本校では、「未来に向けてはじける子どもたち」の育成を掲げて取り組んできた。この1年間の取り組みをとおして、子どもたちが自信を持って、自分の考えを発言できるようになってきた。また、特に「2040年の命に向けて」というテーマを掲げて取り組んできた総合的な学習の時間の実践から、自ら「問う」姿勢や、地球や地域の持続可能性を意識した発言や行動が見られるようになってきた。

③教師や保護者、地域、関係機関等(児童生徒以外)の視点から
◇「探究」をキーワードに、3年間のストーリーを持って全職員でチームとして取り組んできたことにより、「持続可能性」の重要性を職員が意識するようになった。
◇保護者や地域等については、子どもたちが「総合的な学習の時間」で地域と係わる中で、また、その成果を、「全九州進路指導・キャリア教育研究大会」や文化祭、シンポジウム等での子どもたちの姿を見ることによって、ユネスコスクールとしての本校の使命を徐々にではあるが理解するようになった。

4)実践から得られた教訓や課題と今後の改善に向けた方策や展望
◇「減災」を中核としての取り組みではないため、今後、「命がある」「命を守る」「命をつなぐ」という三つの視点を組み込んで、これまでのユネスコスクールとしての取り組みを再構築していきたい。

活動内容写真

活動において工夫した点

◇「2040年の命に向けて」というテーマのもと、3年間の教育活動を「探究」という視点から、ストーリーのある教育活動に再構築できたこと。
◇学校全体が一つのチームとして取り組んでいること。
◇学校を地域コミュニティの核として取り組んでいること。

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