北海道ユネスコ連絡協議会

活動と歩み

北海道ユネスコ
連絡協議会の活動

北海道における民間ユネスコ運動は、札幌ユネスコ協会と北海道ユネスコが一体となって「ユネスコ協力会」を設立した1948年にはじまります。

1947年7月、「ユネスコ憲章」の理念に共鳴した人々により、世界で最初の民間ユネスコ運動が仙台ではじめられ、たちまちのうちに全国に広がりました。京都、神戸、大阪をはじめ、各地に「ユネスコ協力会」がつくられ、同年11月には東京の日比谷公会堂で「第1回日本ユネスコ運動全国大会」が開催されました。1951年には、第7回全国大会が札幌で開催されました。


近年の活動としては、2009年に知床ユネスコ協会、2013年に稚内ユネスコ協会が誕生し、2014年には第70回日本ユネスコ運動全国大会が知床で開催され、全国から多数の参加者を迎えて世界自然遺産の保護・保全について学び合いました。

2016年には北広島に、2019年には江差にユネスコ協会が相次いで新設され、北海道ユネスコ活動がさらに活気づけられました。

2018年には第74回日本ユネスコ運動全国大会が函館で開催され、「広げよう平和・共生の心~北の大地から次世代へ」のテーマのもと、全国からの参加者とともにユネスコ活動の交流を深めました。

「北海道ユネスコ大会・北海道ブロック活動研究会」は、2020年には新型コロナ感染防止のため中止を余儀なくされましたが、2021年に小樽でオンライン開催、2022年に旭川で対面とオンライン(ハイブリッド)で開催され、2023年には、新たにユネスコ世界文化遺産として登録された「北海道・北東北縄文遺跡群」の遺跡が所在する千歳で開催されました。


現在、道内では20のユネスコ協会(札幌、小樽、釧路、函館、千歳、室蘭、旭川、帯広、岩内、倶知安、石狩、江別、苫小牧、恵庭、名寄、知床、稚内、北広島、江差、高校)がそれぞれ地域の特性を生かし、北海道ユネスコ連絡協議会と協力・連携しながら活動を展開しています。会員数は、協賛・維持会員も含めて1,140名です(2023年5月現在)。

北海道ユネスコ連絡協議会は、今後とも各地ユネスコ協会と協働しながら、北海道におけるユネスコ活動の推進、普及に努めてまいります。

会長 大津 和子

事務局長 北側  理

民間ユネスコ活動の柱

  • 世界寺子屋運動(募金、書き損じはがき回収など)
  • ユネスコ協会就学支援奨学金と減災教育
  • 災害子ども支援事業

    災害にあった子どもたちが学校生活を続けるための支援

  • 地域協働型包括教育支援事業(U-Smile)

    相対的貧困に置かれている子どもたちの教育支援や居場所支援

  • 世界遺産、地域遺産の保全活動
  • SDGs達成に向けた次世代育成

    ユネスコスクール連携活動、青年部活動

  • 学習・研修会、市民の集い、国際交流会などの開催
  • ユネスコ活動の理解促進・普及活動
  • プロジェクト未来遺産活動(日本ユネスコ協会連盟登録)

    ・知床財団 ~ヒグマ授業サポートプロジェクト~

    ・稚内歴史・まち研究会 ~★未来人への贈り物★宗谷防人物語~

    ・白老町ウヨロ環境トラスト
     ~野生サケのふるさとウヨロ川保全調査・普及プロジェクト~

    ・尻別川の未来を考えるオビラメの会
     ~絶滅危惧種イトウ個体群の復元活動~

    ・NPO有珠山周辺地域ジオパーク友の会(壮瞥町)
     ~昭和新山ジオツアー減災文化継承学習プログラム~

持続可能な開発とは

「持続可能な社会」とは、いまある社会をそのまま未来に持続させることを意味するのではなく、「持続可能な開発」を目指す社会という意味です。

「持続可能な開発」とは、「自分だけではなく誰もが」、「今だけではなく将来も」、安全に、安心して暮らせる社会を創りだしていこうとする社会のありかたです。

民間ユネスコ運動の歩み

1945 (昭和20) 「ユネスコ憲章」採択、ユネスコ設立総会(ロンドン)
1946 (昭和21) 「ユネスコ憲章」発効、第1回ユネスコ総会(パリ)
1947 (昭和22)

世界初の民間ユネスコ運動が占領下の日本・仙台で始まる

第1回日本ユネスコ運動全国大会(東京)
1948 (昭和23)

札幌ユネスコ・北海道ユネスコが一体として発足

1951 (昭和26) ユネスコ総会(パリ)で日本の加盟が承認される
日本ユネスコ協会連盟創立総会

第7回日本ユネスコ運動全国大会を札幌で開催

1952 (昭和27) 「ユネスコ活動に関する法律」公布
全日本高校生ユネスコ連絡協議会結成
1956 (昭和31) 日本、国際連盟に加盟
1967 (昭和42)

第1回北海道ユネスコ大会開催、地区研究会実施

第1回国際識字デー(9.8)
1969 (昭和44)

北海道高等学校ユネスコ指導者協議会設立

1971 (昭和46)

第27回日本ユネスコ運動全国大会を札幌で開催

1972 (昭和47) 「世界遺産条約」(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)をユネスコ総会(パリ)で採択
1974 (昭和49) アジア太平洋ユネスコ協会クラブ連盟(AFUCA)創立
1981 (昭和56) 世界ユネスコ協会クラブ・センター連盟(WFUCA)創立
1984 (昭和59) 第1回世界ユネスコ大会(仙台、神戸、広島、東京)
日本約2000名、海外から80カ国約300名が参加
1986 (昭和61)

第42回日本ユネスコ運動全国大会を旭川で開催

1990 (平成2) 国際識字年「世界寺子屋運動」始まる
1993 (平成5) 姫路城、法隆寺、白神山地、屋久島が世界遺産に登録される
1995 (平成7)

北海道ユネスコ公式訪問団がバングラデシュ寺子屋開校式に参列

世界識字会議を東京で開催
1997 (平成9) 民間ユネスコ運動50周年
1998 (平成10)

北海道ユネスコ創立50周年

2000 (平成12)

北海道公式訪問団バングラデシュ研修センター開所式に参列

松浦晃一郎ユネスコ事務局長就任
2001 (平成13) ユネスコ加盟50周年記念式典(東京)
2003 (平成15)

第59回日本ユネスコ運動全国大会を札幌で開催

2005 (平成17)

「知床」が世界自然遺産に登録される

2006 (平成18) 「民間ユネスコ運動の日」を7月19日に制定
2007 (平成19) 民間ユネスコ運動60周年
2008 (平成20)

北海道ユネスコ運動60周年

2009 (平成21)  「プロジェクト未来遺産」(未来遺産運動)始まる
国際識字年「世界寺子屋運動」20周年
2011 (平成23) 東日本大震災(3·11)子ども支援募金開始
2014 (平成26)

第70回日本ユネスコ運動全国大会を知床斜里町・羅臼町で開催

2017 (平成29) 民間ユネスコ運動70周年「ビジョン・ミッションと重点目標」を設定
2018 (平成30)

第74回日本ユネスコ運動全国大会を函館で開催
北海道ユネスコ運動70周年

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