留学生との交流会

国際交流委員会

2014年度最終行事として、3月28日(土)にNPOセンター鎌倉で「私の国の宗教・宗教観」をテーマとする留学生交流会を実施した。参加した留学生は東京大学博士課程2名(パキスタン、グアテマラ)、東京都市大学(中国)及び聖心女子大学(中国)の合計4名。日本側学生は早稲田大学博士課程1名と慶応義塾大学5名、当協会からは10名。

午前中の意見交換タイムでは、留学生からのプレゼンは、パキスタンは「イスラム教」が国留学生との交流会教であり国民のほとんどが食生活を含めて厳格にその教えを守っている、グアテマラはスペインの植民地時代から熱心な「キリスト教」(カトリック)の信者が多い、現在の中国は共産主義のもとで公式には無神論であるが古来「道教」が人々の文化として根付いている、「禅」の精神を表すお寺の庭の表現形式が日本は抽象(例えば枯山水)に対し中国は自然(真山真水)である、など。日本側学生からは、大多数の日本人の宗教としての「仏教」と「神道」の比較、禅問答(公案)を通しての「禅」とは何かの理解、並びに日本人のイスラム教国現地体験を通して見た「イスラム教」、についてのプレゼンをした。それらのプレゼンに対して活発な質疑応答が交わされ、自国では大部分の人がそうであることで当たり前となっている宗教・宗教観が、他の国では必ずしも通用しないことを、直接の対話を通して学ぶことができた意義は大きい。

午後は、参加者一同で今回のテーマをめぐっての鎌倉市内のフィールドスタディに出かけた。最初は円覚寺での座禅体験。座禅を続ける姿勢は苦しかったようだが、その1時間に心を無にした“にわか”修行は留学生にとって新鮮な体験となり、加えてその後に建長寺と鶴岡八幡宮に続けて案内したことで、短時間ではあったが、仏教と神道の鎌倉の代表的な寺院と神社も一挙に見学できて良かったと喜ばれた。最後は、この1日で双方がすっかり打ち解けあった名残を惜しみつつ、再会を期して鎌倉駅で解散した。 (石田)

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