2015年度鎌倉ユネスコユース賞
~2月6日に表彰式が行われました~
2015年度のユース賞選考会は1月10日に行われ、教育委員会から鈴木大治郎先生と坂井泰雄先生が審査委員としてご参加いただきその結果下記の表のようなユース賞が決まりました。絵画展とユース賞の合同表彰式は、2月6日、市役所第三庁舎でおこなれました。以下はその時の鈴木先生が代表されたその講評の要約です。
★鎌倉高校の「総合的な学習の時間」では、「かまくら学」と題して鎌倉の歴史や文化・伝統に注目しレポートされた大変興味深い研究をされていました。及川さんの北条政子についての研究は、政子の人柄がよく分かるようにまとめられていました。また、田中さんの鎌倉彫のレポートは、時代による鎌倉彫の役割を調べ未来へ向けての提言としてまとめられました。どちらも高校生ならではのしっかりとした考察が加えられ大変読み応えのあるレポートでした。
★深沢高校のボランティア委員会の地域貢献活動は、鎌倉市児童発達支援センターあおぞら園の納涼祭では、炎天下の準備から子供たちの為に段ボール迷路や遊びコーナーをつくり、交流をしています。私もあおぞら園の納涼祭に参加したことがあるのですが、多くの高校生が子供たちのために一生懸命になっている姿には、心を打たれました。
★清泉小学校のチャリティ活動では、子供たちが少しの我慢で、世の中に貢献しようという気持ちから、世界中の国に募金をするという活動でした。募金することで、豊かな生活が当たり前なのではなく、世界中では決してそうでない人々が多くいることを意識することが出来ると感じさせる取り組みだったと思います。
★七里ガ浜高校のひまわりプロジェクトは、学校で育てたひまわりが、NPO法人の活動を通じて商品となり原発事故のあった福島を支援する活動に使われるということです。植物を育てあげ、できた種が誰かを喜ばせる手助けになるということは、取り組んでいる生徒の皆さんにとってもちろん、ひまわりの花を目にした人も温かい気持ちになり、同時に福島の事を風化させずに、この活動が続く限りいつまでも心にとどめておくことになると思います。
★横浜雙葉小学校宗教委員会の書きそんじハガキ活動は、ポスターや校内放送を通じて全校に呼びかけ、集めた書きそんじハガキが1000枚を超えるという、地道な活動が実を結んでいる活動でした。一軒の家庭で出る書きそんじハガキの枚数を考えると、親戚やご近所にまで声を掛けるなど、一生懸命になって集めたのだろうと想像できます。 (編集部)
賞 | 団体 | 受賞者 | 活動内容 |
最優秀賞 | 神奈川県立 鎌倉高等学校 | 3年 及川 正子、 田中 愛望 |
「かまくら学」に於ける地域学習と 研究発表 |
優秀賞 | 神奈川県立 深沢高等学校 | ボランティア委員会 (25名) | 地域貢献活動 |
優秀賞 | 清泉小学校 | ボランティア委員会 (24名) | チャリティ活動 |
奨励賞 | 神奈川県立 七里ガ浜高等学校 | ボランティア部(14名) | ひまわりプロジェクト |
奨励賞 | 横浜雙葉小学校 | 宗教委員会(11名) | 書きそんじハガキ活動(年間1,000枚超) |