料理を通して国際理解
~韓国編~
6月23日(木)、鎌倉在住の韓国出身の閔美英さんに韓国料理の講習及び韓国料理についてお話頂いた。鎌倉市福祉センター調理室に定員の25名が勢ぞろい。
メニューのチェユポックン&サムは豚肉に卸玉葱、コチュジャン、種々調味料と長ネギを加え炒めたものをサンチュや紫蘇で包んで頂く。一緒にスティックキウリ、ニンジンを味噌ベースのサムジャンで頂く。テンジャンチゲは煮干しだし汁にテンジャン、コチュジャンみそを加え、アサリや野菜各種を加えて煮込む、具沢山のスープに仕上げ。どちらも辛くなく甘めで深い味でした。其れに白飯、トウモロコシのひげ茶、柚子茶に糯米とはちみつの御菓子を頂く。珍しい食材に参加者大いに堪能。
食後は講習会の為に閔さん作成パワーポイントで「韓食」(韓国料理)についてのお話。名高い韓国宮廷料理は目が回るほどの料理の品数にあらゆるソースが付いて高価ではあるが提供する店はある。にんにく、唐辛子は使われてない、マイルドな味で、唐辛子が使われるようになったのは16世紀に日本から唐辛子が韓国に伝わったから。飲み物は体に良い種、花、穀物、野菜、薬草などで作られ、その時の体調に合わせてお茶を選ぶ。
次は2013年UNESCO無形遺産に登録されたKimJangと言うキムチ作りのお話。冬の前にどこの家庭でも一年分のキムチを、色々な野菜と味で作り、親戚、ご近所、友人に配る国民的風習。昔は各家庭総出で作っていたが、昨今は企業や政党のPRとして色々な団体がKimJangに力を入れる。たとえばヤクルトの叔母さんたちが総出でキムチを作るのもヤクルトの宣伝になる。又キムチは温度、湿度管理が難しく、その昔は韓国の優れた壺文化の発達でキムチが上手に保管されたが近代ではキムチ冷蔵庫が登場。専門メーカーと他2社がしのぎを削って、売れっ子俳優をPRに起用し、トレンディーな色合い等で、国民の関心をとらえ、御客確保に躍起。キムチ冷蔵庫で現在の韓国の経済、文化が見て取れる。
閔さんの素晴らしいお話の締めくくりはイギリスで結婚して、日本で生活するに当たり幸せに暮らせる町として鎌倉を選ばれた由。鎌倉ユネスコも外国の方に幸せになって頂けるよう更なる国際文化交流に力を入れたいもの。(奥山)