情報ア・ラ・カルト
~沖縄全国大会が終わってから~
このたびの日ユ協連沖縄全国大会の会場、沖縄コンベンションセンターは宜野湾市の海沿いにあるが、中央部には米軍普天間基地がドーナツの穴のように市全体の約25%を占めている。辺野古移設で焦点になっている同基地を丁度良い機会であるので見ておきたく、全国大会終了後に最寄りのモノレール駅まで戻るタクシーに嘉数高台へ立ち寄ってもらった。その高台から東京ドーム約103個分の同基地を一望でき、その広大さを実感できた。プロペラに特徴があるのでわかったオスプレイが、日曜日は飛んでいないとのことで多数駐機していたのも直接見ることができた。同時に、それらを取り囲むように密集している住宅の方々の日々のご苦労の多い生活を思って、非常に心を痛めた。
一方で、嘉数高台は沖縄戦では高台ゆえに日本軍の戦略拠点とされたことで最大級の激戦地の一つになったと言われている。そのために同高台には、多数の戦死者を弔う「嘉数の塔」に加えて、特に京都出身兵士3,500名がほぼここで全滅したことに対する「京都の塔」、並びに朝鮮人従軍戦死者に対する「青兵の塔」が建てられていることがわかり、それらの慰霊塔に対して悲痛な思いで、ご冥福を祈らせていただいた。(石田)
~旅するヴァイオリンをテーマに~
在米の国際的ヴァイオリニスト小澤真智子さん(鎌ユ会員)と米グラミー賞受賞のジャズピアニスト、アロン・ヤブナイさんによる「タンゴ・アンド・ビヨンド」コンサートが8月23日、鎌倉芸術館小ホールで開かれた。今回も真智子さんは舞台から「東日本大震災被災学生への奨学金」協力募金を呼びかけ、二人の息の合った熱演と楽しいトークに、会場はスタディング・オベーションの嵐。募金¥54,034は日ユ経連に寄託された。(大澤)
~AYO最終公演は上野の森で~
プロの音楽家を志すアジアの若者を育てるためにR・パンチャス氏が1987年に設立したアジア・ユースオーケストラ(AYO)。 今年は12か国、110名(日本人12名)がアジア各国での公演を終え来日。8月30日、この日の演奏を最後に翌朝は、この夏6週間、共に過ごした団員は故国へ帰る。別れを惜しむかのように燃え上がる演奏はホルストの組曲「惑星」で爆発!。3年前、AYOの鎌倉公演に協力した鎌倉ユネスコからも佐藤会長はじめ10名余が駆けつけ「ブラボー」の大声援に和した。(尾花)