「自然再生可能エネルギー講座」報告

科学・環境委員会

「自然再生可能エネルギー講座」結果報告

平成28年9月24日鎌倉市福祉センターにおいて開催した「自然再生可能エネルギー講座」自然再生可能エネルギー講座には31名が受講されました。

この講座は、科学・環境委員会が毎年度開催する「ESDに係るエネルギー・環境問題講座」の一つとして開催したもので、今回は、「自然再生可能エネルギー」のうち、近年、最も需要の伸びのある「風力エネルギー」を取り上げました。

講師には、現在、株式会社CNO取締役会長で一般社団法人小型風力発電協会理事としてご活躍の杉崎健氏にお願い致しました。

先生には、「再生可能エネルギーと小型風力発電の現状と課題」と題して、ご講話を頂きました。

自然再生可能エネルギーの促進は正義である

我が国のエネルギーのうち、自然再生可能エネルギーが占める割合は、2011年の東日本大震災の年は、10%(水力9.7%その他0.3%)、2014年には、12%(水力9%その他3%)であつた。

自然再生可能エネルギーの占める割合が、何故、小さいのか、それは国及び大手電力会社に原子力発電の再稼働の意図があり、自然再生可能エネルギーは、遠距離のため送電ロス、発電規模が小さいこと、自然(気象)状況により恒常的にエネルギーが確保されない等の理由により、普及に消極的姿勢でいることにある。

自然再生可能エネルギーは、良好な自然環境の維持、持続させ、次世代に引き継ぐためには絶対に必要なエネルギーであり、このエネルギーを促進する行為は、正義と考える。

自然再生可能エネルギーの多様

現在、我が国の主要なエネルギーは、二酸化炭素ガス排出が多く資源に限りがある石油・石炭・天然ガス等の化石燃料で、その量は、94%を輸入に頼っている。

これに対し、我が国には、資源が枯渇しないクリーンなエネルギーとして次に述べる多様な再生可能エネルギーがあり、国は、地球温暖化防止を考えるうえでも、この再生可能小型風力発電機エネルギーの導入、普及を促進する責務がある。

その再生可能エネルギーの種類は、水力発電、太陽光発電、地熱利用、太陽熱発電、風力発電、バイオマス、潮力発電、地中熱利用等がある。

小型風力発電は地産地消のエネルギー

小型風力発電は、20kw~3kwの発電出力を有するもので、設置場所が従来、主に山中、河岸、河川敷、農地等であつたが、近年、機器がコンパクト化され、風力発電の短所とされる風切りノイズによる騒音、低周波等が測定不能にまで抑えられ、市街地(建屋の敷地内、街路、一般家庭の庭先、空き地)に設置することが出来るようになり、その地域で得られたエネルギーをその地域で消費する事ができるため、今後、エネルギーの地産地消の主役となるであろう。(磯山) 

鎌倉ユネスコの活動

お問い合わせ

ご入会方法

賛助法人会員

会員専用

プレス情報

Home