ペルー便り
~愉快で不思議な ペルー人~
会報100号でご紹介した「ペルー生活面七不思議」に引き続き、困るけれど憎めないペルー人の愛すべき特徴を紹介する。全ての人に当てはまるとは限らないが、例えば・・・。名刺は片手で差し出し、名刺記載の自分の名前を相手が見やすいように渡す、という気配りやマナーはない。
仕事を頼むと必ず「できる」というが、期限に連絡すると「まだできていない」と言う。納期通りにいかないことがほとんど(日本の会社が受注した工事が納期内に終わり、周囲がビックリしたという逸話あり)。ガムテープはハサミで切るものと考えがちだが、ペルーでは歯で切るもの、もしくは張ったガムテープの表面にボールペンの芯を突き刺しサクッと切るものと考えられている。
安めのレストランでいっぺんにたくさんの注文をすると、給士はメモらず記憶に残そうと頑張るが、必ず何か忘れる。映画館で愛らしい動物が登場すると「可愛い?」と言い、怖いシーンだと「ギャー」、良い人が殺されると「NO/ノー」、素敵なキスシーンだと「きゃー?」と叫ぶ。映画を見ているよりもペルー人の反応を見ている方が楽しい。道端で道を聞くと、知らなくても適当に道を案内する(「知らない」と言わない)。また周囲の人も2,3人集まってきて、議論が始まる。
誕生日パーティー、結婚式、仲間の集まりでは、必ずといってもよいほどダンスをする。狭い家でもテーブルや椅子を隅によけてスペースを確保する。
クリスマスやお正月には、あちこちから似たような賑やかな音楽が聞こえてくる。日本のみなさんは凛とした静かなお正月を過ごされるかと思いますが、近くからノリのいい音楽が聞こえてきたら、そこには楽しむことが好きなペルー人、もしくはラテン人がいるかもしれません。異国で暮らしても自分たちの習慣は忘れられないみたいですね。2017年おめでとうございます。地球上 に新たな素敵な風が吹きますように。
(太田さやか)