ひろば
継続は力なり
白木 大五郎
現役卒業1年前の2006年、会社で受けた人間ドックで、超重度の肝臓病が発覚。インターフェロンとステロイドを同時に大量使用するハードな治療により、臨死体験や幻覚症状に悩まされ一時は最悪の事態をも覚悟したが、素晴らしい医師に巡り合えたことにより無事生還。そのご恩返しとして9年前から毎月、郷里福岡にて無償の経営塾「白木塾」を開催。昨年12月の第100回白木塾では、塾生70名余と盛大な記念パーテイを開催。75歳の現在、毎月、郷里の若き塾生の成長を見ることが最高の喜びであり至福の時となっている。
ふたたび、夢の途中
大塚 和子
鎌倉がなかなか世界遺産にならないようなので2016年度は、ユネスコの活動をお休みして新たな挑戦をしておりました。
昨年4月、奈良橋陽子さん主宰のUPSアカデミー本科へ入学、現在は神楽坂にて若者たちと一緒に演技を学んでいます。若い頃、演技を学ぶため米国留学したものの一度諦めた経験があり、人生のやり残しに再チャレンジ中です。
いよいよ息子がこの春大学入学。母の自由度が格段に増す予定ですので、2017年度は鎌倉ユネスコの活動にも、また積極的に参加させていただければと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
九度山にて
吉岡 幸春
昨年11月、12名の仲間と世界遺産の高野山町石道を歩くため、九度山町を訪れた。
九度山町は町石道の始終点にあたり、紀の川に沿った門前町文化が息づく静かな里で、富有柿の産地としても知られている。
そんな九度山の町並みの一角に『松山常次郎記念館』があった。
説明板には『この記念館は・・(中略)・・長女美知子さんは、絵画界の巨匠、平山郁夫画伯の夫人であり・・・』とある。鎌倉ユネスコ前会長との関わりがある場所と、はじめて知った。松山常次郎氏は75年前に日米開戦回避のために尽力した政治家だった、とのこと。
今、世界はテロ戦争の真っ只中。ユネスコ憲章前文、日本国憲法前文の真価が問われている。
「今」
佐藤 隆良
千三百年祭を迎える日本寺に絵を描く為に、鎌倉から館山に移住して早いもので六年。襖絵・開山堂天井画を描き終え、丁度今、本堂の天井画を制作中。三年前には画室の隣りに{日本画の美術館 遊水庵}を開設した。縁というものは本当に不思議で面白い。描きためていた芭蕉の俳句を絵にした作品群が一台のワゴン車に乗って{芭蕉とともに おくのほそ道 墨彩画の旅}と称して、全国を勝手に絵達が旅をしたりもしている。絵を描き、生きていく。まだ人生を振り返るには少々早いようにも思えるが、これからもまだまだ愉しいような予感がする。
甘味と苦味
松本 由比
主人がフィリピンでカカオ栽培による平和貢献に携わっている事から、何気なく食べていたチョコレートに改めて興味を持った。世界ではチョコ職人が、カカオ豆の選定からチョコになるまでの全工程にこだわるBean To Barが大流行。豆によって味が異なり、「この尖った味は直射日光の強い地域のものかな」、「この苦味は、農園の近くでコーヒーでも栽培しているのかしら」などと想像できて面白い。一方で、農家の貧困や児童労働の問題も存在し、農家の多くはチョコを食べたこともないという現実も。チョコの甘味とともに、こんな苦味も想いたい。