民族衣装を通して国際理解

ベトナム編

恒例の「民族衣装試着体験を通して国際理解」、今年は参加者28名(会員外13、会員15)で9月24日(日)の午後2時から鎌倉生涯学習センター3F 和室で開催されました。試着体験として、女性参加者には人気ナンバーワンのサリー(インド)を楽しんでいただき、男性参加者にはベトナムのアオザイなどを試着いただきました。民族衣装を通して国際理解
その後、今回お招きした、ベトナム出身で、現在は日本人のご主人、ご家族と市内にお住まいで、ベトナムと日本の人材育成事業「(株)ヒューマンサポートジャパン」代表の小菅フォンさんに、「ベトナムの今―生活と文化」と題してお話しいただきました。 ベトナムは1975年4月30日、ベトナム民主共和国として1つになったこと。全人口が9500万人で54の民族が存在し、最も多いのはキン族、その他タイ族、モン族など、民族によって衣装も生活習慣(例えば、プロポーズの仕方、受け方など)も異なることなど、パワーポイントを使って説明していただきました。ある民族では、男性が歌って、プロポーズを受ける場合は女性がその歌に合わせて踊りだす習慣があること、女性から男性に結婚の申し込みをする民族もあることなど。

食文化については地域によって味覚が異なり、北部は塩味、中・南部では辛くて甘酸っぱい味が好まれていること。主食はお米、また米粉から作られる麺類も(フオー等)地域によってさまざまに食されていること。食事のとり方の日本との違いは、ベトナムでは床に敷物を敷いた上に皆で輪になって座り、真ん中にいくつか大皿に料理を盛りつけて各々取って食べる食べ方。また、家族はお互いに近くに住んで助け合い、特に年老いた親の面倒は子供たちが看ることが普通であると聞き、日本では薄れてしまっている家族の絆が今も大事にされているという暮らしに心を打たれ、ベトナムについて知らなかったことの多さに改めて気付かされました。民族衣装を通して国際理解レクチャー後の質疑応答も大変盛り上がり、ベトナムという国に、より一層親しみと興味が湧いた国際交流の集いになりました。
講師のフォンさんをはじめ、ご参加下さった方々、ご協力くださいました会員の皆様に深くお礼申し上げます。(長嶋)

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