料理を通して国際理解 パラオ料理編

国際交流委員会

6月29日、国際交流委員会主催「料理を通して国際理解」パラオ編が鎌倉市福祉センター2階調理室で開かれた。パラオ大使館からは、講師のマツタロウ大使夫人、ミッチェル公使参事官、他3名もご参加下さり、会員は12名、会員外8名の定員25名となった。料理4品は、鰤のス−プ、薩摩芋のココナツ煮、空芯菜とカツオの炒め物、デザートのカボチャのココナツ煮。流石、太平洋のお国、ご自慢はお魚料理、食材のココナツミルク、空芯菜は真夏の物。どの料理もシンプルで素材を生かした優しいお味でした。食後はパラオについてお話を伺うが、まずはじめは公使参事官によるココナツミルクの実演から。若い青いココナツをコンコン出刃包丁の峰でたたき半分に割り、取れた液はほんのりココナツ風味。次に本日の為に調達して下さった細長い木に腰かけ、先端に鋸の歯の様な金属がついたグラインダーで中の白いココナツの実を削る。男性は椅子にまたがり、女性は横向きに腰を下ろす。削ったココナツに少々の水を加え、布で搾ったものがココナツミルク。絞りかすは砂糖で煮詰めてキャンディに。食後の講演はパワーポイントで、鎌倉との比較などわざわざ作って下さった。1914年から30年間、日本の委任統治下に有った時代の建物が現在も最高裁判所や国会建物に使用されており、パラオ語の25%に日本語が使われている。例えば大統領はダイトウリョウ、選挙はセンキョ、カツオはカツオ。一億円罰金の話も。パラオ入国の際は環境を汚した者は厳しい罰金を払う誓約書に署名する。太平洋の重要な位置に有るがゆえに豊かな自然と暮らしの根底に厳しい過去の歴史と未来への挑戦を垣間見た料理講習会でした。(奥山)


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